包括治療とは

包括治療とは

歯科治療というと「虫歯を削って詰める」「歯並びをきれいに整える」といった部分的な処置をイメージされる方が多いかもしれません。しかし実際には、歯や歯並びだけでなく、噛み合わせ・顎・歯周組織・全身の健康状態までを総合的に診て治療することがとても大切です。

従来の治療では、症状のある部分だけを対症療法的に処置するケースも少なくありませんでした。ところが、歯の不具合や再発には「噛み合わせのズレ」「顎骨や筋肉のバランス」「歯周病や虫歯の影響」「生活習慣や姿勢」など複数の要因が絡んでいます。

包括治療は、こうした“根本的な原因”まで考慮し、虫歯・歯周病・顎関節症のリスクを減らしながら、長期的に安定したお口の健康を実現する治療です。

このようなお悩みはありませんか?

包括治療を行うメリット

長期的に安定した噛み合わせ

歯だけを処置しても、顎骨や筋肉とのバランスが整っていなければ再発しやすくなります。包括治療では、噛み合わせ・顎関節・筋肉を総合的に考慮し、長期的に安定した口腔機能を維持できます。

虫歯・歯周病の予防

歯列や咬合の改善により清掃性が高まり、日常のケアでお口を清潔に保ちやすくなります。これにより虫歯や歯周病の再発を防ぎ、予防医学的な効果を発揮します。

顎関節への負担軽減

噛み合わせの不調和は顎関節に過剰な負担をかけ、顎関節症や肩こり・頭痛を引き起こすことがあります。包括治療は歯・顎・筋肉の調和を重視し、顎関節へのストレスを軽減します。

再治療のリスクを減らす

原因にアプローチせず対症的に治療を行うと、後戻りや再治療が必要になりがちです。包括治療は骨格・生活習慣・口腔環境など多角的に分析することで、再発や再治療のリスクを最小限に抑えます。

健康寿命の延伸につながる

しっかり噛める環境を維持することは、消化吸収の改善や認知症予防にもつながると考えられています。包括治療は、歯の健康から全身の健康を支える治療であり、健康寿命の延伸に寄与します。

当院の包括治療の特徴

精密な検査と診断

精密な検査と診断

当院ではまず、歯や歯茎の状態を確認するだけでなく、歯列全体のバランス、噛み合わせ、顎関節、骨格の状態まで詳しく調べます。
歯科用CTや口腔内スキャナー、セファロ分析など最新の検査機器を用い、「なぜその症状が起こっているのか」を正確に把握したうえで、根本的な原因にアプローチする治療計画を立てます。

専門性の高いチーム医療

専門性の高いチーム医療

虫歯や歯周病、矯正治療、補綴治療(かぶせ物・入れ歯)、口腔外科など、分野ごとに専門性を持つ歯科医師・歯科衛生士が在籍し、チームで連携して診療を行います。一人の担当医だけでは解決が難しいケースでも、それぞれの専門性を活かしたチーム医療によって、総合的かつ精度の高い治療を実現します。

原因に基づく治療アプローチ

原因に基づく治療アプローチ

その場しのぎの治療では、再発や新たなトラブルにつながることがあります。当院の包括治療は、症状だけを見るのではなく、生活習慣や歯並び、咬合、全身状態など多角的に原因を探ることを重視しています。 そのため、治療後の安定性が高く、「再発を繰り返さない口腔環境づくり」を目指すことが可能です。

他院での再治療にも対応

他院での再治療にも対応

「過去に治療を受けたがすぐに再発してしまった」「矯正や補綴をしたが噛み合わせが安定しない」といったご相談も少なくありません。
当院では原因を改めて見直し、検査から診断、治療計画の立案までを再度丁寧に行うことで、再治療が必要なケースにも対応しています。
再治療だからこそ患者さまの不安も大きいですが、これまでの経験と実績を活かして、安心して治療を受けていただける体制を整えています。