スタッフブログ

歯周病はこうして進行する|都島区の津田歯科・矯正歯科が詳しく解説

はじめに

おはようございます、大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科です🦷✨

「歯ぐきが腫れている」「歯磨きのときに出血する」といった症状を放置していませんか?

これらは、初期の歯周病(歯肉炎)のサインであることが多く、適切なケアを行わないまま進行すると、最終的には歯を失う原因になることもあります。

歯周病は日本人が歯を失う最も大きな原因の一つであり、知らず知らずのうちに進行してしまう病気です。今回は、歯周病の進行の仕方を段階ごとに詳しく解説し、早期発見・早期対策の重要性についてご紹介します。


歯周病とは?

歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着するプラーク(歯垢)に含まれる歯周病菌によって引き起こされる慢性の感染症です。

初期段階では痛みや自覚症状がほとんどなく、進行するにつれて歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつき、最終的には歯を支える骨(歯槽骨)の吸収を招きます。

歯周病は段階を踏んで進行するため、「自分は大丈夫」と思っているうちに深刻な状態になっているケースが少なくありません。


歯周病の進行ステージ

歯周病は大きく分けて 歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎 の4段階で進行します。

1. 歯肉炎(初期段階)

歯周病の最初の段階であり、歯ぐきの炎症が主症状です。

主な症状

  • 歯磨き時に出血する

  • 歯ぐきが赤く腫れる

  • 口臭が気になることがある

原因

プラーク(歯垢)の蓄積が原因で、歯ぐきの炎症が起きます。この段階では歯を支える骨にはほとんど影響がなく、適切なブラッシングと歯科医院でのクリーニングにより、完全に回復可能です。

ポイント

  • 初期段階で発見することが最も重要

  • 定期検診で早期に見つけると治療は簡単


2. 軽度歯周炎(歯肉炎から進行)

炎症が歯ぐきだけでなく、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)に広がり始めます。

主な症状

  • 歯ぐきの腫れや出血が続く

  • 歯磨きだけでなく、口をゆすいでも血が出ることがある

  • 歯が長く見えるようになる(歯ぐきが下がる)

原因

プラークが歯周ポケット内で増殖し、歯ぐきの組織が破壊され始めます。炎症により歯ぐきを支える骨もわずかに減少し始める段階です。

対策

  • 歯科医院でのスケーリング(歯石除去)

  • 歯磨き指導やフロス・歯間ブラシの活用


3. 中等度歯周炎(骨の吸収が進行)

歯周ポケットがさらに深くなり、歯を支える骨が顕著に減少していく段階です。

主な症状

  • 歯ぐきの腫れや出血が慢性的に続く

  • 歯が浮いた感じや、噛みにくさを感じる

  • 口臭が強くなる

  • 歯ぐきが退縮し、歯根が露出することもある

原因

歯周病菌の感染により、歯を支える歯槽骨が吸収されます。骨が減ることで歯がぐらつき始め、歯並びや噛み合わせにも影響が出ます。

対策

  • スケーリングに加え、ルートプレーニング(歯根の表面を滑らかにする処置)

  • 必要に応じて抗菌薬の使用

  • 定期的な歯科医院での経過観察


4. 重度歯周炎(歯を失うリスク)

歯周病が最も進行した段階で、歯を支える骨の大部分が破壊されます。

主な症状

  • 歯が大きくぐらつく

  • 噛むと痛みを感じる

  • 歯並びが変わる、歯が浮いた感じ

  • 歯ぐきから膿が出ることもある

原因

炎症が歯槽骨全体に広がり、歯が支えを失ってしまいます。治療を行っても元の状態に戻すことは困難なことが多く、最悪の場合は抜歯が必要となります。

対策

  • 外科的処置(フラップ手術)

  • 骨再生療法などの先進治療

  • 抜歯後の補綴治療やインプラント治療も検討


歯周病進行のスピードに影響する要因

  1. 喫煙

    喫煙者は血流が悪くなり、歯ぐきの炎症が抑えられにくいため、歯周病の進行が早くなります。

  2. 糖尿病

    血糖値が高いと免疫力が低下し、歯周病が悪化しやすくなります。

  3. 口腔ケアの習慣不足

    歯ブラシだけで磨いている、フロスや歯間ブラシを使っていない場合、磨き残しによって歯周病が進行します。

  4. 遺伝的要因

    歯周病にかかりやすい体質も存在します。家族に歯周病の人がいる場合は注意が必要です。


進行を防ぐためにできること

  • 毎日の丁寧なブラッシングとフロス・歯間ブラシの使用

  • 定期的な歯科医院でのクリーニング

  • 喫煙習慣の改善

  • 糖尿病など基礎疾患の管理

  • 早期発見のための定期検診


歯周病の進行を左右する生活習慣

歯周病は、生活習慣によって進行のスピードが大きく変わります。ここでは、特に注意すべき生活習慣を解説します。

1. 喫煙と歯周病

喫煙は歯周病の進行に大きな影響を与えます。

  • ニコチンによる血管収縮で歯ぐきの血流が悪くなる

  • 免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が弱くなる

  • 歯ぐきの炎症が隠れやすく、進行に気づきにくい

その結果、非喫煙者に比べて歯周病の進行が早く、治療効果も得にくい傾向があります。禁煙は歯周病予防の大きなポイントです。

2. 食生活と歯周病

糖分を多く含む食事や間食の多い生活は、歯周病菌の餌を増やし、炎症を悪化させます。

  • 甘い飲み物やお菓子を長時間摂る

  • 食後の歯磨きを怠る

これらは、初期段階の歯肉炎から中等度・重度歯周炎への進行を早めます。

改善策としては、間食を減らす、水やお茶で口をゆすぐ、食後に歯磨きを習慣化することが有効です。

3. ストレスと睡眠不足

ストレスや睡眠不足は、体の免疫力を低下させます。歯周病菌に対する防御機能が弱まり、炎症が広がりやすくなります。

  • 睡眠不足が続くと、歯ぐきの炎症回復が遅れる

  • 強いストレスはブラキシズム(歯ぎしり)を引き起こし、歯周組織に負担がかかる

規則正しい生活、十分な睡眠、ストレス発散は、歯周病の進行を抑える上で重要です。


歯周病の進行がもたらす影響

歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響します。

1. 歯の喪失

進行した歯周病では、歯を支える骨が破壊され、歯がぐらつきます。最終的には抜歯が必要になることもあります。

2. 咀嚼機能の低下

歯を失うと噛む力が低下し、食事が取りにくくなります。咀嚼不足は、消化不良や栄養不足につながることがあります。

3. 全身疾患との関連

近年の研究では、歯周病と以下の疾患との関連が指摘されています。

  • 糖尿病:歯周病があると血糖コントロールが悪化しやすい

  • 心血管疾患:歯周病菌が血管に影響を与える可能性

  • 誤嚥性肺炎:口腔内の細菌が肺に入り炎症を引き起こす

口腔内の健康は全身の健康と密接に関係しているため、歯周病予防は生活習慣改善と併せて行うことが重要です。


歯周病を防ぐためのセルフケア

1. 正しいブラッシング

歯ブラシだけで磨いても、歯周ポケットや歯間の汚れは落としきれません。

  • 歯ブラシは毛先が柔らかく、歯と歯ぐきの境目に沿わせる

  • 1日2回以上、朝晩のブラッシングを丁寧に行う

2. 補助清掃具の活用

  • フロス:歯と歯の間のプラークを除去

  • 歯間ブラシ:隙間の広い部分や歯ぐきが下がった部分に有効

  • ワンタフトブラシ:奥歯の裏側や矯正装置周囲の清掃

3. 定期検診・プロケア

  • スケーリング(歯石除去)やPMTCで自宅では落とせない汚れを除去

  • 定期的に歯周病の進行度合いをチェック


歯周病治療の流れ

歯周病の進行度に応じて、治療内容も変わります。

初期〜軽度の場合

  • スケーリング・ルートプレーニング

  • 歯磨き指導・フロス・歯間ブラシの使用指導

中等度の場合

  • 外科的処置(フラップ手術)

  • 抗菌薬や局所治療の併用

重度の場合

  • 骨再生療法

  • 抜歯後の補綴(入れ歯・ブリッジ・インプラント)

進行が進むほど治療は複雑になり、期間も費用もかかるため、早期発見・早期治療が重要です。


津田歯科・矯正歯科でのサポート

当院では、歯周病予防・治療を包括的にサポートしています。

  • 一人ひとりの口腔内リスク評価

  • 正しいブラッシング指導・補助清掃具の使い方指導

  • プロによるクリーニング(PMTC)

  • 定期検診による進行度チェック

「歯ぐきが腫れている」「出血がある」などの初期症状でも、早期対応で進行を抑えることが可能です。

まとめ

歯周病は、初期には自覚症状が少ないため、知らないうちに進行してしまうことがあります。

放置すると歯を失うリスクが高まり、咀嚼機能の低下や全身の健康にも影響を及ぼします。

日々の丁寧なセルフケアに加え、定期的な歯科医院でのチェックやプロケアを受けることで、歯周病の進行を抑え、健康な歯を長く維持できます。

都島区の津田歯科・矯正歯科では、一人ひとりに合った予防・治療プランをご提案しています。歯ぐきの腫れや出血が気になる方は、早めにご相談ください。

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

津田歯科・矯正歯科

TAGタグ