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糖尿病と歯周病の関係|都島区の津田歯科・矯正歯科が詳しく解説

はじめに

おはようございます、、大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科です🦷✨

「糖尿病と歯周病は関係がある」と耳にしたことはありませんか?

実は糖尿病と歯周病は、互いに影響を及ぼし合う深い関係があることが知られています。糖尿病の管理が不十分な方は歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病があると糖尿病の血糖コントロールにも影響を与えます。

今回は、糖尿病と歯周病の関係をわかりやすく解説し、予防や治療に役立つ情報をまとめました。


糖尿病とは?

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が高い状態が続く慢性疾患です。

主に以下の2種類があります。

  1. 1型糖尿病

    膵臓でインスリンを作る能力が低下し、血糖値が高くなるタイプです。主に若年層で発症します。

  2. 2型糖尿病

    インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなることで血糖値が高くなるタイプです。成人以降に発症することが多く、生活習慣や肥満が影響します。

糖尿病は放置すると全身にさまざまな合併症を引き起こします。その一つが、歯周病です。


歯周病とは?

歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢)に含まれる細菌による慢性感染症です。

歯周病の進行は以下のように段階があります。

  • 歯肉炎(初期段階):歯ぐきの腫れや出血が主な症状

  • 軽度歯周炎:歯周ポケットが形成され、骨の吸収が始まる

  • 中等度歯周炎:歯を支える骨が減少、歯のぐらつきや口臭が増す

  • 重度歯周炎:骨の吸収が進み、歯が抜ける可能性がある

歯周病は痛みが少ないため、進行に気づかず悪化してしまうことが多いのも特徴です。


糖尿病と歯周病はなぜ関係があるのか

糖尿病と歯周病の関係は 双方向性 と呼ばれています。つまり、糖尿病が歯周病に影響を与え、歯周病が糖尿病に影響を与えるのです。

1. 糖尿病が歯周病を悪化させる理由

糖尿病の高血糖状態は、歯周病菌に対する体の防御力を弱めます。

  • 免疫機能の低下

    白血球の働きが低下し、歯周病菌を効率的に排除できなくなる

  • 血流障害

    血管が硬くなり血流が悪化、歯ぐきの炎症が悪化しやすくなる

  • 組織修復の遅れ

    傷ついた歯ぐきや骨の修復が遅れるため、歯周病の進行が早くなる

このため、糖尿病の方は非糖尿病者に比べて歯周病にかかりやすく、重症化しやすいことがわかっています。

2. 歯周病が糖尿病を悪化させる理由

歯周病による炎症は、全身に悪影響を与えます。

  • 歯周病菌や炎症性物質(サイトカイン)が血流に入り込み、インスリンの働きを妨げる

  • 結果として血糖値が上がり、糖尿病のコントロールが難しくなる

研究では、歯周病の治療を行うことでHbA1c(血糖コントロールの指標)が改善することも報告されています。


糖尿病の方が歯周病予防で意識すべきポイント

糖尿病の方は、歯周病予防の意識を高めることで、全身の健康も守れます。

1. 丁寧なブラッシング

  • 毎日1日2回以上、歯と歯ぐきの境目を意識して磨く

  • 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを併用する

2. 定期的な歯科受診

  • 歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、半年に1回以上の定期検診が理想

  • 歯石除去(スケーリング)やPMTCで磨き残しを徹底除去

3. 血糖コントロール

  • 食事療法や運動療法を継続し、血糖値を安定させる

  • 血糖値の管理が歯周病の進行を抑える大きなポイント

4. 生活習慣の改善

  • 禁煙や適度な運動、規則正しい生活リズム

  • ストレス管理も歯周病悪化防止に役立つ


歯周病治療が糖尿病改善につながる

歯周病の治療を行うと、炎症が抑えられるため、血糖値のコントロールが改善することがあります。

  • スケーリングやルートプレーニングにより炎症を取り除く

  • 歯周ポケットの改善で体内の炎症性物質が減少

  • 結果としてインスリン抵抗性が改善され、HbA1cが低下

歯周病治療は、口腔内の健康だけでなく、糖尿病の全身管理にも効果が期待できるのです。


津田歯科・矯正歯科でのサポート

当院では、糖尿病の方でも安心して受けられる歯周病治療を提供しています。

  • 血糖値に配慮した治療計画

  • 正しいブラッシング指導、フロスや歯間ブラシの活用法

  • 定期検診とクリーニングで歯周病の進行を防ぐ

  • 必要に応じた薬剤管理や連携医療機関との相談

糖尿病と歯周病の関係を理解し、予防・治療を行うことで、口腔内と全身の健康を守ることができます。


糖尿病と歯周病の関係をさらに詳しく解説

糖尿病と歯周病は互いに影響し合うことがわかっていますが、具体的にどのようなメカニズムで悪化するのかを知ることで、より効果的な予防や治療が可能になります。


糖尿病が歯周病に与える影響の詳細

  1. 血糖値が高い状態は細菌感染を悪化させる

    高血糖状態では、白血球の働きが低下し、歯周病菌を効率的に排除できなくなります。その結果、歯ぐきの炎症が長引き、骨の吸収も早まります。

    また糖尿病では、歯ぐきに必要な血流が不足し、栄養や酸素が十分に届かないため、炎症部位の治癒も遅くなります。

  2. 糖化最終生成物(AGEs)の影響

    糖尿病では、血糖が慢性的に高い状態になるとAGEs(Advanced Glycation End Products)という物質が増加します。

    AGEsは歯周組織に蓄積し、炎症を悪化させたり、骨の吸収を促進することがわかっています。これにより、歯周病がより重症化しやすくなります。


歯周病が糖尿病に与える影響の詳細

歯周病による炎症は、全身の代謝にも影響を及ぼします。

  1. 炎症性物質(サイトカイン)の増加

    歯周病菌による炎症で生成されるサイトカインが血流に入り込み、インスリンの働きを阻害します。これにより血糖値が上がり、糖尿病のコントロールが難しくなります。

  2. 歯周病治療による血糖値改善のエビデンス

    研究によると、歯周病の治療(スケーリングやルートプレーニングなど)を行うことで、HbA1cが平均0.4〜0.5%改善されることが報告されています。

    この結果からも、歯周病の治療は糖尿病の管理に直接的にプラスの効果があることが示されています。


糖尿病患者に多い歯周病の特徴

糖尿病患者の歯周病は以下の特徴があります。

  • 歯ぐきの腫れや出血が慢性的に続く

  • 歯周ポケットが深くなりやすい

  • 歯のぐらつきが進行しやすい

  • 治療しても炎症の改善が遅くなる

これらは、高血糖状態による免疫力低下と歯周組織の治癒力低下が主な原因です。

そのため、糖尿病患者は定期的な歯科受診が特に重要です。


糖尿病患者が意識すべきセルフケア

糖尿病患者は、以下のセルフケアを意識することで歯周病の進行を防ぐことが可能です。

1. 丁寧なブラッシング

  • 歯と歯ぐきの境目を意識して磨く

  • 1日2回以上、特に就寝前は丁寧に

  • 歯ブラシの毛先が柔らかいものを使用し、歯ぐきを傷つけない

2. 補助清掃具の活用

  • フロス:歯と歯の間の汚れを除去

  • 歯間ブラシ:隙間が広い部分の汚れを効率的に取り除く

  • ワンタフトブラシ:奥歯や矯正装置周囲、歯ぐきが下がった部分に有効

3. 食生活の見直し

  • 甘い飲み物やお菓子を控える

  • 食後は口をゆすぐか歯磨きを行う

  • 栄養バランスの取れた食事で免疫力を維持する

4. 定期的な歯科受診

  • 3〜6ヶ月に1回の検診・クリーニング

  • 歯周病の進行度チェック

  • 歯石除去(スケーリング)やPMTCで自宅では落とせない汚れを除去


最新研究でわかる糖尿病と歯周病の深い関係

近年の研究では、糖尿病患者の歯周病治療によって、血糖コントロールが改善するだけでなく、合併症のリスクも減少することが示されています。

  • 心血管疾患のリスク低下

  • 糖尿病腎症の進行抑制

  • 全身炎症レベルの改善

このことから、糖尿病管理には歯周病治療が欠かせないことが科学的にも裏付けられています。


津田歯科・矯正歯科での糖尿病患者へのサポート

当院では、糖尿病患者の歯周病管理に特化したサポートを行っています。

  • 血糖値を意識した治療計画の立案

  • 丁寧なブラッシング指導と補助清掃具の活用法

  • 定期検診・プロフェッショナルクリーニング(PMTC)

  • 必要に応じて医科との連携による全身管理

糖尿病と歯周病の悪循環を断ち切るために、口腔内と全身の健康を同時に守るアプローチを提供しています。

まとめ

糖尿病と歯周病は互いに影響を与え合う「双方向性」の関係があります。

  • 糖尿病の高血糖状態は歯周病を悪化させる

  • 歯周病による炎症は糖尿病の血糖コントロールを悪化させる

そのため、糖尿病の方は歯周病予防・治療を積極的に行うことが非常に重要です。

都島区の津田歯科・矯正歯科では、糖尿病患者さんに合わせた歯周病治療・予防指導を行っています。口腔内の健康と全身の健康を守るためにも、早めにご相談ください。

 

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

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