スタッフブログ

マウスピース矯正治療中の患者さんの経過報告

こんばんは、津田歯科・矯正歯科です🦷

いつも当院のブログやSNSをご覧いただき、誠にありがとうございます。

季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、当院でマウスピース矯正を受けていただいている患者様の、実際の治療経過をご紹介させていただきます。

矯正治療を検討されている方、特に遠方からの通院に不安を感じている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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徳島から通院!遠方でも実現する理想の歯並び

今回ご紹介するのは、なんと徳島県から当院に通っていただいている患者様です。

いつも遠い道のりをありがとうございます!

患者様は、大学生で授業や勉強も忙しく、なかなか通院できる日が限られています。

そのため、当院では治療計画の段階から綿密な打ち合わせを行い、ご来院いただく回数を最小限に抑えつつ、最大限の効果が得られるようプランを調整しています。

治療開始からしばらく経ち、歯並びは目に見えて大きく改善してきました。

ご本人様にもその変化を実感していただいており、私達スタッフも大変嬉しく思っております。

ただ、矯正治療は一直線に進むわけではありません。現在の状況としては、上の前から2番目の歯(専門的には「側切歯」と呼びます)の「ローテーション」、つまり歯の捻じれがまだ完全には解消されていない状態です。側切歯は形状や根の位置関係から、このように捻じれが最後まで残りやすい歯の一つです。

そこで今回、これまでに使用した15枚のマウスピース(アライナー)を終了したタイミングでご来院いただきました。目的は、治療計画をより精密に修正し、次のステップに進むための新しいマウスピースを作製することです。そのために、「光学印象」と呼ばれる歯の型取りを行いました。

これは、特殊な3Dスキャナーをお口の中に入れて歯並びを撮影し、デジタルデータとして記録する方法です。従来の粘土のような材料を使った型取りに比べて、不快感が少なく、嘔吐反射の強い方でも楽に受けていただけます。また、データは非常に精密で、即座に技工所やメーカーに送信できるため、新しいマウスピースが出来上がるまでの時間も短縮できるという大きなメリットがあります。

このように、デジタル技術を最大限に活用することで、来院回数を最適化し、遠方にお住まいの患者様にも安心して治療を続けていただける環境を整えています。

なぜ選ばれる?マウスピース矯正の4大メリット

ここで改めて、マウスピース矯正がなぜ多くの方に選ばれているのか、そのメリットを詳しくご紹介します。

1. 圧倒的に目立ちにくい透明性

最大のメリットは、やはりその見た目です。透明で薄い医療用プラスチックでできているため、装着していても周囲の人から気づかれることはほとんどありません。接客業や人前で話す機会の多い方、結婚式などの大切なイベントを控えている方でも、見た目を気にすることなく矯正治療を進めることができます。

2. 痛みや口内炎のリスクが少ない快適性

ワイヤー矯正は、ブラケットやワイヤーが唇の裏や頬の粘膜に当たって口内炎ができやすいというデメリットがありました。また、月一度の調整時には強い力がかかるため、数日間痛みを伴うこともあります。一方、マウスピース矯正は、滑らかな素材で歯全体を覆うため、お口の粘膜を傷つける心配がほとんどありません。また、一つのマウスピースで歯を動かす距離が約0.25mmと非常にわずかで、弱い力を継続的にかけていくため、痛みを感じにくいのが特長です。

3. 取り外し可能で衛生的、食事も楽しめる自由度

マウスピースはご自身で簡単に取り外すことができます。そのため、お食事の際は装置を外し、普段通り何でも自由に楽しむことができます。ワイヤー矯正のように、食べ物が装置に絡まったり、硬いものが食べられなかったりするストレスがありません。

また、食後の歯磨きも、装置を外して隅々までブラッシングできるため、虫歯や歯周病のリスクを大幅に低減できます。矯正期間中のお口の健康を高いレベルで維持できることは、非常に大きなメリットです。

4. 金属アレルギーの心配がない安心感

ワイヤー矯正で使われる金属(ニッケル、クロムなど)にアレルギー反応を起こしてしまう方が稀にいらっしゃいます。マウスピース矯正は、医療用プラスチックを使用しているため、金属アレルギーの心配が一切ありません。アレルギー体質の方や、その心配がある方でも安心して治療を受けていただけます。

マウスピース矯正の治療の流れと自己管理の重要性

マウスピース矯正は、治療を複数段階に分け、その段階ごとに少しずつ形の違う透明なマウスピースを作製・装着することで歯並びを改善していきます。

まず、精密検査と光学印象で得られたデータをもとに、コンピューター上で治療計画を立案します。3Dシミュレーションにより、歯がどのように動いていくのか、そして最終的にどのような歯並びになるのかを、治療開始前に視覚的にご確認いただけます。

治療計画が確定すると、その計画に基づいてオーダーメイドのマウスピースが一括で作製され、当院に届きます。一度に数十枚(多い方では100枚近く)のマウスピースが届き、1枚目から順番に、歯科医師の指示に従って交換していきます。交換のペースは、一般的に1枚につき7日~10日間です。

ここで最も重要なのが、**「1日20時間以上の装着」**を徹底していただくことです。歯は、継続的に力がかかることで移動しますが、同時に元の位置に戻ろうとする力(後戻り)も常に働いています。装着時間が短いと、歯が移動する時間よりも後戻りする時間が長くなってしまい、計画通りに治療が進まなくなってしまいます。お食事と歯磨きの時間以外は、基本的に常に装着しているという意識が大切です。

要注意!「アンフィット」を防ぐために

自己管理を怠ってしまうと起こりうるのが**「アンフィット」**という状態です。これは、マウスピースが歯にぴったりと合っておらず、歯とマウスピースの間に隙間が生じている状態を指します。マウスピースを装着した際に浮き上がってパカパカするような感覚がある場合も、アンフィットに該当します。

アンフィットが生じると、計画された矯正力が歯や歯根にまで適切に伝わらないため、治療が計画通りに進まなくなったり、特定の歯だけが動かずに取り残されたりする原因となります。

ただし、新しいマウスピースに交換した直後に少し浮いている感覚があるのは、必ずしも異常ではありません。その浮いているスペースは、これから歯が移動していくための「伸びしろ」のようなものです。許容範囲の目安は1mm程度で、数日経つうちに歯が動いてきて、ぴったりフィットするようになります。このフィットを助けるために、「チューイー」というシリコン製のチューブを噛んでいただくことも非常に効果的です。

もし、数日経っても浮きが改善しない、明らかにパカパカするといった場合は、速やかに当院までご連絡ください。自己判断で次のマウスピースに進んだり、無理に装着を続けたりすることは避けてください。

まとめ:二人三脚でゴールを目指す矯正治療

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて来院頻度が少なく済む傾向があるため、今回ご紹介した患者様のように、遠方にお住まいの方、お仕事が忙しくて頻繁に通院できない方にも、非常に適した治療法です。

しかし、その成功は患者様ご自身の自己管理に大きく依存します。私たちは、最適な治療計画を立案し、定期的なチェックで進捗を確認し、トラブルが起きた際には迅速に対応するという形で、患者様を全力でサポートいたします。患者様と私達歯科医院が、いわば二人三脚のパートナーとして、同じゴールを目指して協力し合うことが、美しい歯並びへの一番の近道です。

津田歯科・矯正歯科では、矯正治療に関する無料相談も随時受け付けております。「自分はマウスピース矯正ができるのか」「費用はどれくらいか」「期間は?」など、どんな些細なことでも構いません。まずはお気軽にご相談いただき、皆様の不安や疑問を解消するお手伝いができればと思います。

津田歯科・矯正歯科

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