スタッフブログ
【津田歯科・矯正歯科ブログ】絶対にNG!「根管治療の中断」があなたの歯を蝕む最悪のリスク【大阪市都島区】
おはようございます、大阪市都島区の「津田歯科・矯正歯科」です。(大阪メトロ谷町線都島駅4番出口徒歩3分)
当院には日々、様々な歯のお悩みを抱えた患者さんが来院されます。
その中でも、私たちが特に危機感を覚えるケースの一つが、「根管治療(こんかんちりょう)」を途中で中断してしまった方のお口の状態です。
「仕事が忙しくて通えなかった」
「痛みが引いたから、もう大丈夫だと思った」
「治療が長くて、つい足が遠のいてしまった」
「痛みが引いたから、もう大丈夫だと思った」
「治療が長くて、つい足が遠のいてしまった」
中断の理由は様々ですが、結論から申し上げます。根管治療の中断は、あなたの歯にとって「最悪の選択」になり得ます。
治療を中断した時点から、歯の中では深刻な事態が進行し始めます。この記事では、なぜ根管治療の中断がそれほど危険なのか、どのようなリスクがあるのかを、具体的な理由を交えて徹底的に解説します。
今、根管治療を中断している方、中断を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
そして、すぐに歯科医院へ足を運んでいただくきっかけになれば幸いです。
1. 根管治療とは? なぜ中断してはいけないのか?
根管治療とは、歯の中心部にある「歯髄(しずい)」(神経や血管が含まれる組織)が、虫歯や外傷によって細菌感染してしまった際に行う治療です。
歯の内部の感染源を取り除き、きれいに消毒してから最終的な詰め物・被せ物で密閉する、という非常にデリケートな処置です。
治療ステップの「途中」は、最も無防備な状態
根管治療は、通常複数回の通院が必要です。
- 歯の神経・血管を取り除く
- 歯の根の中をきれいに掃除・消毒する(複数回)
- 消毒が完了したら、薬剤で根管を密閉する
- 最終的な詰め物・被せ物をする
問題は、このステップの「途中」で中断してしまうことです。
治療中の歯は、神経がないため痛みを感じにくい状態になっています。そして、歯の内部が無防備に開いたまま、あるいは仮蓋(かりぶた)だけの状態になっています。これは、家を建てている途中で屋根も壁もないのと同じ状態です。細菌にとって、これほど入り込みやすい環境はありません。
2. 中断が引き起こす、5つの深刻なリスク
根管治療を中断すると、以下のような深刻なリスクが待ち受けています。
リスク①:治療中の歯が、再び細菌感染する
最も大きなリスクです。治療を中断すると、歯の内部は唾液や食べかす、そしてお口の中の細菌に簡単に晒されます。
- 仮蓋の劣化・脱離: 治療途中の歯には仮蓋がされていますが、これはあくまで一時的なものです。時間の経過とともに劣化したり、外れたりして、隙間から細菌が侵入します。
- 細菌の繁殖: 歯の内部は暗く湿っているため、細菌にとっては格好の繁殖場所となります。前回までの消毒処置が、水の泡となってしまいます。
リスク②:症状の悪化と激痛の再発
再感染した細菌は、歯の根の先にまで到達し、炎症を引き起こします。これが、骨の中の膿(うみ)の袋(根尖病巣)です。
- 激痛・腫れ: 再発した痛みは、治療開始時よりもひどくなることが少なくありません。顔が腫れ上がったり、夜も眠れないほどの激痛に襲われたりすることもあります。
- 抗生物質の乱用: 痛みを抑えるために市販薬を飲んだり、歯科医院で抗生物質だけもらったりを繰り返すと、薬が効きにくい耐性菌を作ってしまうリスクもあります。
リスク③:治療のやり直し、または抜歯
治療を中断し、再感染してしまった場合、中断前の処置はすべて無駄になります。
- 治療の長期化と費用増大: 再度、根管内を掃除・消毒するところから始めなければなりません。治療回数が増え、その分時間も費用も余計にかかります。
- 抜歯のリスク: 再感染がひどく、歯を支える骨が広範囲に溶けてしまったり、歯自体が細菌によって脆くなってしまったりすると、もう歯を残すことができず、「抜歯(ばっし)」という最悪の選択を迫られます。
リスク④:他の健康な歯への影響
感染が広がると、隣接する歯や歯茎にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、噛み合わせのバランスが崩れることで、顎関節症や頭痛・肩こりの原因になることもあります。
リスク⑤:全身の健康への影響
お口の中の慢性的な炎症は、全身疾患と無関係ではありません。歯周病と同じように、根の先の細菌が血流に乗って全身を巡り、心臓病や脳梗塞、糖尿病などのリスクを高める可能性が指摘されています。
3. 「痛みが引いたから大丈夫」は大きな間違い
「治療途中で痛みがなくなった」という理由で中断される方が最も多いのですが、これは非常に危険な判断です。
痛みが消えたのは、治療によって歯の神経が除去されたため、あるいは一時的に炎症が治まっただけで、「治癒(ちゆ)した」わけではありません。歯の内部はまだ治療途中であり、無防備な状態です。
痛みというサインがなくなったことで、症状が進行していることに気づきにくくなるため、中断はむしろ危険なのです。
4. 津田歯科・矯正歯科での徹底した根管治療
当院では、患者さんに安心して治療を受けていただき、中断のリスクを減らすために、以下のような取り組みを行っています。
① 精密な診断と丁寧な説明
患者さんが治療の重要性を理解できるよう、治療前には口腔内カメラや歯科用CTで現在の状態を正確に診断し、アニメーションなども用いて分かりやすく説明します。「何のために今この治療をしているのか」が分かれば、治療へのモチベーションも維持しやすくなります。
② マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の活用

歯の根の中は非常に複雑で暗く、肉眼での治療には限界があります。当院ではマイクロスコープを使用し、肉眼の最大20倍以上に拡大して治療を行います。これにより、感染源の見逃しを防ぎ、精度の高い治療を実現しています。
③ ラバーダム防湿の実施
治療中に唾液や細菌が入らないよう、治療する歯だけを露出させて行う「ラバーダム防湿」を徹底しています。清潔な環境を保つことが、治療成功の鍵です。(保険診療の際は原則使用はしておりません)
④ 予約システムとリマインダー
治療期間が空きすぎないよう、予約システムで調整し、必要な方にはメールや電話でのリマインダーを行っています。通院をサポートする体制を整えています。
5. 中断してしまった方へ:今からでも遅くありません
もし、今根管治療を中断してしまっている方がいらっしゃったら、どうか自分を責めないでください。忙しかったり、気分が乗らなかったり、人間ですから誰にでもあります。
しかし、歯の健康は待ってくれません。1日でも早く、治療を再開することが重要です。
- 以前通っていた医院に連絡しにくい場合:怒られるかも、と思わずに、まずは連絡してみてください。ほとんどの歯科医院は、患者さんの歯を守ることを第一に考えています。
- 通院が難しい場合:引っ越しや時間の都合で以前の医院に通えない場合は、お近くの歯科医院(都島区であればぜひ当院へ!)にご相談ください。治療途中の経緯を伝えれば、スムーズに引き継ぎ治療を進められます。
まとめ
根管治療の中断は、大切な歯を失うリスクを格段に高めます。「痛みがなくなった」は治癒のサインではなく、むしろ危険信号です。
あなたの歯は、一度失うと二度と戻ってきません。
大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科は、あなたの歯を守る最後の砦となる覚悟で日々の診療にあたっています。治療途中の歯でお悩みの方、不安な方は、どうぞ勇気を持って当院にご相談ください。一緒に歯を守りましょう。

津田歯科・矯正歯科の医院情報
津田歯科・矯正歯科
住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階
アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分
電話:06-6922-6480
Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/
診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00
土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00
休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)
津田歯科・矯正歯科
CATEGORYカテゴリー
RECENT POSTS最近の投稿
TAGタグ
ARCHIVE月別アーカイブ
2025年 (227)
2024年 (205)
2023年 (49)
2022年 (11)
2021年 (1)
2020年 (9)
2018年 (24)
2017年 (64)
2016年 (49)
2015年 (12)











