津田歯科・矯正歯科

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【津田歯科・矯正歯科ブログ】「部分矯正専門」を謳う歯科医院に要注意?:失敗しないための医院選びと正確な診断の重要性【大阪市都島区】

おはようございます、大阪市都島区にあります「津田歯科・矯正歯科」です。(大阪メトロ谷町線都島駅4番出口から徒歩3分)
当院は、都島区で地域医療に貢献する中で、一般歯科だけでなく、矯正歯科治療にも力を入れています。
日々、多くの患者さんの歯並びに関するお悩みをお伺いしていますが、最近特に気になるのが、他院での「部分矯正」に関するトラブルのご相談です。
 
「手軽に前歯だけ治せると思って部分矯正を始めたけれど、結局治らなかった」

「噛み合わせが悪くなってしまった」

「治療後にすぐ元に戻ってしまった」
 
こうしたご相談が増えており、中には「部分矯正専門」を謳う歯科医院で治療を受けた方も少なくありません。
部分矯正は、確かに有効な治療手段の一つです。そしてさらに治療期間も全顎の矯正と違って短く終われる、費用も安くできるという患者さんからするとメリットが沢山あるかのように思えます。
しかし、「誰でも」「いつでも」「簡単に」できる治療ではありません。部分矯正ができるかできないかの適切な判断は、矯正治療全体に関する深い知識と経験を持つ歯科医院でこそ可能なのです。
今回は、「部分矯正専門」を謳う歯科医院を選ぶ際の注意点と、なぜしっかりとした診断が不可欠なのかについて、専門的な見地から詳しく解説します。失敗や後悔のない矯正治療のために、ぜひ知っておいていただきたい内容です。
 

1. 部分矯正のメリットと限界

まず、部分矯正のメリットと、その裏側にある限界を正しく理解しましょう。
 

メリット:手軽さの魅力

  • 治療期間が短い:全体の矯正(全顎矯正)が1.5年〜3年かかるのに対し、部分矯正は数ヶ月〜1年程度で完了することが多いです。
  • 費用が安い:全顎矯正が数十万円〜百万円以上かかるのに対し、部分矯正は比較的安価に抑えられます。
  • 負担が少ない:装置をつける本数が少ないため、違和感や歯磨きのしづらさなどの負担が軽減されます。
こうした「手軽さ」は非常に魅力的です。前歯のちょっとした隙間や、軽度のガタつきを治したい方にとっては、素晴らしい治療法になり得ます。
 

限界:すべてが治るわけではない

しかし、部分矯正には明確な限界があります。
  • 治せる範囲が限られる:文字通り「一部の歯」しか動かせません。骨格的な問題や、奥歯からの大きな移動が必要なケースには適用できません。
  • 噛み合わせの悪化リスク:前歯だけを無理に動かすことで、全体の噛み合わせのバランスが崩れてしまうリスクがあります。
  • 後戻りのリスク:全体のバランスが考慮されていない治療は、治療後に元の位置に戻りやすいというデメリットがあります。
 

2. なぜ「部分矯正専門」に要注意なのか?

「部分矯正専門」と聞くと、「部分矯正のプロフェッショナル」というイメージを持つかもしれません。しかし、そこに落とし穴があります。
 

① 「全顎矯正」の知識がなければ「部分」の判断はできない

これが最も重要なポイントで本当に気を付けて医院選びをしていただきたい理由です。
矯正治療において、最も難しいのは「診断」です。診断をなくして治療はできません。これは断言できます。
「この歯をこっちに動かせば治る」という単純なものではなく、「最終的にすべての歯が理想的な位置で噛み合うためには、どのように動かすべきか」という全体像を理解している必要があります。前歯だけの矯正だからと安易に診断もせず、ただ並べるだけの矯正治療を行う歯科医師が現在急増しているのが現実です。
例えるなら、目的地までのルート案内をするのに、地図のほんの一部しか見ていない状態です。もちろん部分矯正専門とご自身で謡っているぐらいですので全顎矯正の知識や経験は乏しいことがほとんどです。
  • 全体像が見えないリスク:部分矯正専門の歯科医院では、全顎矯正の知識や経験が不足している場合があります。そのため、本当は全体を動かさないと解決できない骨格的な問題があったとしても部分矯正で解決しようとしてしまうリスクがあります。そしてそれがのちに大きなトラブルとなっていくことが多いです。
  • 適応症例の見極めが甘い:部分矯正「しか」提供できないため、本来であれば部分矯正の適応外である症例に対しても、「できます」と言ってしまう可能性があります。
全顎矯正も部分矯正も熟知している歯科医院であれば、患者さんの症状を見て、「これは部分矯正で十分治るケース」「これは部分矯正では噛み合わせが悪化するリスクがあるため、全顎矯正が必要なケース」という適切な判断ができます。
 

② 治療のゴールが曖昧になりがち

部分矯正は「見た目を改善する」という審美的なゴールが先行しがちです。しかし、歯科医療において最も大切なのは「機能」、つまり「しっかりと噛めること」です。
見た目だけを改善しても、噛み合わせが悪化すれば、将来的に歯周病や顎関節症のリスクを高めることになります。そしてそれだけでなく、かみ合わせが安定していない場合の多くが噛んでいない部分のしわ寄せを受けることになった噛めている歯がどんどん状態が悪化していくという結果を生んでいるケースをよく見かけます。矯正治療は、審美と機能の両立が不可欠です。決して見た目が良ければそれで良しではないということを覚えておいていただきたいなと思います。
 

③ 矯正の知識が豊富な歯科医師ではない場合も多い

「部分矯正専門」を謳っていても、必ずしも矯正歯科の専門的なトレーニングを積んだ歯科医師が治療を担当するとは限りません。一般歯科の傍ら、簡単なセミナーを受けただけで部分矯正を提供しているケースも存在します。そして何よりも怖いのが、部分矯正を受けることによって不具合が生じるようになってしまうケースも多々あるということです。
 

3. 正確な診断のために不可欠なこと

失敗しない矯正治療のために最も大切なのは、「正しい診断」です。正しい診断は、豊富な知識と経験、そして設備があってこそ可能です。部分矯正をしたいという目的であっても全顎矯正をやっていて、矯正治療にたけている歯科医院で相談をすることをお勧めします。
簡単に気になるところだけ、歯を並べる作業のみに終わってしまう医院もあります。そのことによってお口の中の状態は変わります。その変化が逆に口腔環境を悪化させることもあります。
 

① 総合的な検査と診断

当院では、部分矯正を希望される患者さんに対しても、全顎矯正と同じように精密な検査を行います。
こういった診断をするために多くの資料どりを行うのが通常ですが、資料どりが簡単に終わる、むしろ資料どりなどされた覚えがないなどと言った歯科医院では治療を開始することは一度じっくり考えていただくべきかと思います。
 
歯科用CT 撮影用カメラ 口腔内スキャナー
  • デジタルレントゲン・歯科用CT:歯や骨の状態を立体的に把握します。
  • 口腔内写真・顔貌写真:現在の歯並びだけでなく、お顔全体のバランスも確認します。
  • 歯型(口腔内スキャナー):精密な歯のデータを取得します。
当院ではこういった精密検査を成人の方だと1時間半、未成年の方だと1時間ぐらいかけて行います。
これらのデータに基づき、奥歯の噛み合わせ、顎の位置、歯周組織の状態などを総合的に判断します。
 

② 全顎矯正の選択肢も提示できる体制

「津田歯科・矯正歯科」は、一般歯科治療から矯正治療まで幅広く対応しているため、部分矯正が難しいと判断した場合でも、全顎矯正という次の選択肢をスムーズに提示できます。
  • 「見た目だけ治したい」というご要望は大切です。しかし、患者さんの将来の健康を守るためには、時には「部分矯正では治せません」とお断りすることも、私たちの重要な責務だと考えています。

 

  • その場で患者さんが求めていることをやりましょうと言って治療費を払っていただくことほど簡単なことはありません。なぜ私たちがそれをしないのか。診断を行い部分矯正はお勧めできない状況にあるにも拘らずそのまま部分矯正を決行すると機能としては今の状態よりも悪化することが予測されるからです。そしてその悪化により、数年~数十年かけて最悪の場合は健康だったはずの歯を失うことに繋がりかねないからです。そういったリスクをよく理解いただきたいと思います。
 

③ 信頼できる医院選びのポイント

患者さん自身が、信頼できる歯科医院を見極めるためには、以下の点に注目してみてください。
  • 相談・カウンセリングを丁寧に行うか:患者さんの要望だけでなく、しっかりとした検査を行い、その診断結果に基づいた治療計画を丁寧に説明してくれるか。
  • 複数の治療法を提案するか:部分矯正だけでなく、全顎矯正の可能性や、その他の治療法(補綴治療など)も含めて総合的に提案してくれるか。
  • リスクやデメリットも包み隠さず話すか:良い面ばかりを強調せず、起こりうるリスクも正直に説明してくれるか。
  • 日本矯正歯科学会などの認定医・専門医が在籍しているか:専門的な知識と経験の証明になります。(当院は外部で矯正セミナーの講師をしているものが在籍しております)
 

4. まとめ:手軽さだけでなく「正確さ」を重視して

部分矯正は、適切な症例に適切に行えば、非常に有効で素晴らしい治療法です。しかし、その「適切さ」を見極める診断力が最も重要です。
「部分矯正専門」という言葉に飛びつく前に、その医院が本当に全顎矯正まで見据えた総合的な診断ができる体制なのかどうか、そういったスキルがあるのかどうか、部分矯正だけでなく全顎矯正も含めて多くの症例をこなしているのかなどを見極める必要があります。
まずは、矯正治療の知識と経験が豊富な歯科医院で、ご自身のお口の状態を正確に診断してもらうことを強くお勧めします。
大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科では、あなたの歯並びのお悩みに真摯に向き合い、最適な治療法をご提案します。後悔のない、笑顔溢れる未来のために、ぜひ一度ご相談ください。
 
 

医院外観


監修者

津田 祐 | Yu Tsuda


徳島大学歯学部卒業後、大阪大学歯学部口腔治療科にて研修修了。

その後、歯科医院にて保険診療から自費診療まで臨床経験を数多く積む。
2015年に「津田デンタルクリニック(現:津田歯科・矯正歯科」を開院。

地域に密着した“予防重視”の診療を軸に、幅広い世代の患者に寄り添う歯科医療を提供している。
また、本多正明先生に師事し、包括治療を得意としており歯科医師に対して講演やセミナーを開催している

【略歴】


2008年 徳島大学歯学部卒
2009年 大阪大学歯学部口腔治療科 研修修了
2011年 西宮市 ヒロデンタルクリニック 勤務
2015年9月 津田デンタルクリニック開院

【所属学会】


• 日本臨床歯科学会大阪支部 理事
• Team COKI (Comprehensive Occlusal Knowledge of Interest)(旧古希の会) 副会長
• GPO 会長(2023年11月~)
• ITI StudyCLub阪神Codirector
•大阪SJCDレギュラーコースインストラクター
• 日本臨床歯周病学会
• 日本歯周病学会
• SAFE 理事
•OJ正会員
• 咬合補綴治療計画セミナー 講師

【出版・執筆歴】


• 包括的補綴臨床 診断と治療/医歯薬出版
• 咬合に配慮した全顎的修復症例 5
 下顎両側遊離端欠損症例に矯正治療前にインプラント治療を先行し,咬合再構成を行った症例/歯界展望 Vol.145 No.5
• 矯正診断が導く包括的治療計画 審美と咬合の最適化を図った症例報告/デンタルダイヤモンド
• 歯科技工士がセットアップ模型を依頼された場合の対応―コミュニケーションと製作上の注意点―/QDT
• インプラントの補綴設計に必要となる“3つのコンセプト”“欠損パターン”──咬合支持指数を用いた欠損歯列の評価/日本歯科評論
• 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の三位一体で臨む歯周病治療~大阪SJCD 誌上セミナー~ 7 歯周病患者における矯正治療/歯界展望 最新号:Vol.148 No.1

【学会発表】


2022年9月15日 GPOミニレクチャー
2022年11月25日.26日 日本臨床歯科学会合同例会in広島
2023年2月21日 OMJPandD 座長
2023年3月27日 coki tokyo 発表
2023年4月5日 大阪医専講義「審美と矯正」
2023年4月20日 coki インサービス
2023年5月21日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 第1回「本質的な三位一体の歯科治療」
2023年9月17日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 講義
2023年11月19日 第2回近畿デンタルサミット講演
2023年11月22日 THREEE 講演
2023年12月2日 大阪SJCD例会 講演
2024年7月27日28日 オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ)2024年年次ミーティングにて講演
2025年4月29日 日本臨床歯周病学会2025年度第1回関西支部教育研修会にて講演
2026年5月31日 JIOS第16回学術大会 包括的矯正治療の最前線にて講演

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

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