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【都島区で入れ歯を検討中の方へ】保険診療の入れ歯を選ぶ前に知っておきたい“3つのリスク”

おはようございます、大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科です🦷✨

「歯を失った部分をどう補うか」というのは、人生の質に直結する大切な問題です。

その選択肢のひとつとして、多くの方がまず思い浮かべるのが「入れ歯(義歯)」ではないでしょうか。

ただし、入れ歯には 「保険診療」「自費診療」 の2つの種類があります。

どちらも「歯を補う」という目的は同じですが、

その仕上がり・使用感・耐久性・審美性などには大きな違いがあり、

特に**保険診療の入れ歯を選択する際には“知っておくべきリスク”**があります。

今回は、保険診療の入れ歯を検討している方へ向けて、

そのメリットとリスク、そして当院での対応について詳しくご紹介します。


◆ 保険診療の入れ歯とは?

保険診療の入れ歯は、国が定めたルールのもとで作られる「基本的な入れ歯」です。

素材や設計が決まっており、全国どこでもほぼ同じ料金で作製することができます。

具体的には、

  • 歯ぐき部分:プラスチック(レジン)製

  • バネ部分(金属):銀色のクラスプ(金属)

  • 製作工程・材料・形状は保険基準に準拠

という特徴があります。

費用面では、保険が適用されるため自己負担が1〜3割に抑えられるのが大きなメリットです。

経済的に負担が少ないため、初めて入れ歯を作る方が選択しやすい方法でもあります。

しかしながら、保険診療の入れ歯には「コストを抑えるための制限」が多く、

それが原因で使い心地や見た目、耐久性に影響が出ることがあります。


◆ リスク①:違和感が強く、噛みにくいことが多い

保険の入れ歯は、強度を保つために歯ぐきを覆う部分(床)が厚く作られています。

このため、装着したときに

  • 口の中が狭く感じる

  • 発音しにくい

  • 食べ物の温度や味を感じにくい

  • 強く噛むと痛みを感じる

    といった違和感が出やすくなります。

さらに、プラスチック素材は弾力性があり変形しやすいため、

噛んだときに安定せずズレやすいという問題もあります。

結果として「固いものが噛めない」「外食が怖い」「人前で話すのが恥ずかしい」といった

生活の質(QOL)の低下につながることも少なくありません。


◆ リスク②:支えとなる歯に負担がかかる

部分入れ歯の場合、残っている歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて固定します。

この金属バネが支えとなる歯(支台歯)に過度な負担をかけることがあります。

特に、噛むたびにバネが動き、支台歯が揺さぶられるような力が加わると、

  • 歯がぐらつく

  • 歯根や歯ぐきが炎症を起こす

  • 将来的にその歯まで失う

    というリスクがあります。

つまり、「入れ歯で噛めるようになった」と思っていても、

支える歯を守れなければ口全体の健康が損なわれる可能性があるのです。


◆ リスク③:変形・破損・変色が起こりやすい

保険の入れ歯で使われるプラスチック(レジン)は、

長期間の使用によって変形・吸水・劣化が進みます。

その結果、

  • 装着時のフィット感が悪くなる

  • 割れたり欠けたりしやすくなる

  • 色が黄ばんで見た目が悪くなる

    などのトラブルが生じます。

また、変形によって微妙な隙間が生まれると、そこに汚れや細菌が溜まりやすくなり、

口臭や歯周病、残っている歯の虫歯の原因にもなります。

定期的な調整や再製作が必要になるケースも多く、

結果的に長期的にはコストや手間がかかってしまうこともあります。


◆ 保険診療の入れ歯の「最大の限界」

保険診療では、国が定めたルールに従うため、

使える素材や構造に大きな制約があります。

  • 金属床など高精度・高耐久の素材は使えない

  • 精密な設計や咬合分析には保険点数がつかない

  • 機能性や審美性より「最低限の機能回復」を目的としている

つまり、保険の入れ歯は「誰でも、最低限噛めるように」というラインで作られるもの。

一方、自費診療の入れ歯は「その人の生活や希望に合わせて最適な機能・見た目を追求する」ものです。


◆ 自費診療の入れ歯との違い

当院では、患者さまのご希望やお口の状態に応じて、

保険診療の入れ歯・自費診療の入れ歯の両方をご提案しています。

自費診療の入れ歯では、以下のような特徴があります。

歯科技工士 奥森 健史 施術イメージ2

比較項目保険診療自費診療
床の素材プラスチック(レジン)金属(チタン・コバルトなど)やシリコンなど選択可
厚み厚い薄く、違和感が少ない
装着感ズレやすい高精度でフィットする
噛み心地弾力があり安定しにくい硬く安定、強く噛める
見た目金属バネが見える目立たないデザインも可能
耐久性数年で作り直し10年以上使用できるケースも
調整回数多い少ない

このように、自費の入れ歯は「快適さ・見た目・長持ち」のバランスが優れており、

結果としてお口全体の健康を守ることにつながります。


◆ 「保険=悪」ではない。ただし、目的を明確にすることが大切

ここまでリスクをお伝えしてきましたが、

保険診療の入れ歯が“悪い”というわけではありません。

費用を抑えつつ最低限の機能回復ができるという点では、

とても価値のある選択肢です。

ただし、「なぜその入れ歯を選ぶのか」を明確にしておくことが重要です。

  • とりあえず急ぎで入れ歯が必要

  • 一時的な仮義歯として使用したい

  • 将来的にインプラントや自費義歯に切り替える予定

このような目的であれば、保険診療の入れ歯は十分に役立ちます。

しかし、「長く快適に使いたい」「自然な見た目にしたい」という方には、

自費診療の入れ歯を検討する価値があるでしょう。


◆ 津田歯科・矯正歯科の入れ歯治療へのこだわり

当院では、入れ歯を単に「歯を補う道具」としてではなく、

患者さんの生活の一部として自然に機能するものとして設計しています。

  • 精密な型取りと咬合分析で、ズレにくく安定した入れ歯を製作

  • 咀嚼だけでなく発音・表情・顔貌のバランスも考慮

  • 噛み合わせの専門的な知識をもとに調整

  • 自費診療の入れ歯では金属床・ノンクラスプ・コンフォート義歯など複数提案

「入れ歯を作って終わり」ではなく、

長く快適に使えるようにサポートを続けることを重視しています。


 

保険診療の入れ歯に潜む“見えないコスト”とは?

「保険診療の入れ歯は安いから安心」と思って選んだはずなのに、

実際に使い始めてみると、「痛い」「外れる」「噛めない」「見た目が気になる」といった不満を感じる方は少なくありません。

一見“安く済んだ”ように見えても、作り直しや再調整を繰り返すことで結果的に高くついてしまうケースも多く見られます。

また、合わない入れ歯を無理に使い続けることで、顎の骨がやせてしまい、次に入れ歯を作るときにさらにフィットしづらくなるという悪循環も起こりやすいのです。

このように、「安いから」という理由だけで保険診療を選ぶことには、“見えないコスト”が潜んでいるといえます。


保険の入れ歯が「合わない」と感じる理由

保険診療の入れ歯は、全国どこでも同じルールで作られるため、使用できる材料や製作工程に制限があります。

具体的には以下のような点が挙げられます。

  • レジン(プラスチック)製で分厚くなる
     → 壊れにくくするために厚みが必要になり、違和感や発音のしづらさが生じます。

  • 金属を使えない(※部分的に使える場合もあり)
     → 薄く作れず、熱が伝わりにくく、食事の楽しみが減る。

  • 製作にかけられる時間が限られている
     → 技工士が模型上で短時間で作業を行うため、微細なフィット調整までは難しい。

このような制約の中で作られるため、一人ひとりの口腔状態に完全に合わせた設計は難しいのが現状です。

「なんとなく合わない」「噛むと浮く」「口の中でカタカタする」といった症状が出やすいのは、こうした構造的な理由があるからです。


合わない入れ歯を使い続けることのリスク

入れ歯が合わないと、「食べにくい」「話しづらい」といった不便さだけでなく、お口や全身の健康に悪影響を与えることもあります。

1. 顎の骨がやせる(骨吸収の進行)

入れ歯が合っていない状態で噛むと、特定の場所に過剰な圧力がかかります。

その結果、骨が刺激を受けて吸収が進み、顎の形そのものが変わってしまうことがあります。

2. 噛み合わせのバランスが崩れる

左右どちらかでしか噛めなくなると、顔の筋肉のバランスが崩れ、顎関節症肩こり・頭痛を引き起こす原因にもなります。

3. 消化機能の低下・栄養不足

入れ歯でしっかり噛めないと、食事の選択肢が偏り、咀嚼不足によって胃腸への負担が増加します。

高齢の方では特に、栄養バランスの乱れがフレイル(虚弱)や誤嚥性肺炎のリスクを高めることもあります。


精密義歯(自費診療)との違いは「時間」と「精度」

一方で、自費診療の入れ歯(精密義歯)は、使用できる材料や設計方法の自由度が高く、

1人ひとりのお口に合わせた“オーダーメイド”の治療が可能です。

たとえば、当院のように精密な型取りを重視する場合、

噛み合わせや筋肉の動き、発音時の舌の位置などを細かく記録して製作を行います。

その結果、吸着性が高く、ズレにくい入れ歯を作ることができます。

また、金属床義歯のように熱伝導率の高い素材を用いると、

「温かい」「冷たい」といった食感をしっかり感じられ、自然な食事の楽しみを取り戻せるのも大きなメリットです。


入れ歯治療は「安さ」ではなく「人生の質」で選ぶ

入れ歯は“失った歯の代わり”ではありますが、単なる「モノ」ではなく、

**毎日の生活を支える“体の一部”**です。

合わない入れ歯でストレスを抱えながら生活することは、

「人と食事を楽しむ」「会話をする」といった**人生の質(QOL)**を下げてしまいます。

一方で、自分にぴったり合った入れ歯は、

見た目にも自然で、しっかり噛める・痛くない・話しやすいといった快適な日常を支えてくれる存在になります。

津田歯科・矯正歯科では、保険・自費の両方を理解したうえで、

患者さま一人ひとりのご希望に合わせた最適な選択肢をご提案いたします。


当院が大切にしている「入れ歯のフィット感」へのこだわり

当院では、保険・自費を問わず、入れ歯治療において以下のプロセスを大切にしています。

  1. 丁寧なカウンセリング

     現在の入れ歯の不満点や生活習慣をしっかりお伺いします。

     「どんな場面で困るか」「どのような見た目を求めるか」を共有することで、最適な設計方針を立てます。

  2. 精密な型取りと噛み合わせの再現

     口の動きや舌の位置を考慮し、立体的な情報をもとに製作を行います。

     この過程が“フィット感”を左右する最も重要なポイントです。

  3. 試適と調整を繰り返す

     完成前に「試し装着」を行い、実際の発音や咀嚼状態を確認します。

     微調整を繰り返すことで、完成後の違和感を最小限に抑えます。

  4. 装着後のメンテナンスフォロー

     装着後の数週間~数か月の間に、噛み合わせや粘膜の変化を確認し、

     再調整を行うことで長く快適に使える入れ歯を維持します。


まとめ|「保険で作れるから」だけで決めない

保険診療の入れ歯は、確かに費用を抑えられるというメリットがあります。

しかし、その裏側には、耐久性・精度・快適性の制約があり、

長い目で見ると「不便さ」や「再製作のコスト」というリスクを伴うことも少なくありません。

「今の入れ歯が合わない」「保険の入れ歯と自費の違いを知りたい」と感じたら、

都島区の津田歯科・矯正歯科へぜひ一度ご相談ください。

あなたにとって最も快適で健康的な“噛める入れ歯”を、一緒に見つけていきましょう。

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

津田歯科・矯正歯科

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