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【歯科医師監修】親知らずは抜くべき?抜歯の判断基準とメリット・費用を解説

「奥歯の奥がなんとなく痛い」
「親知らずが生えてきたけれど、これって絶対に抜かないといけないの?」
 
親知らず(第三大臼歯)が生えてくると、抜歯すべきかそのままにしておくべきか、多くの方が悩まれます。
ネットで調べても「絶対に抜いたほうがいい」という意見と「抜かなくても大丈夫」という意見の両方があり、判断に迷ってしまうのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、親知らずを抜くかどうかの判断は、現在の生え方とお口全体の健康バランスによって完全に異なります。
今回は、大阪市都島区にある津田歯科・矯正歯科が、親知らずを抜くべきケースと残せるケースの具体的な判断基準、抜歯のメリット・デメリット、気になる費用や痛みについて、詳しく分かりやすく解説します。

1. そもそも親知らずとは?なぜトラブルが起きやすいのか

親知らずとは、前歯から数えて8番目、一番奥に生えてくる永久歯のことです。
一般的には10代後半から20代前半にかけて生えてきますが、現代の日本人は昔に比べて顎が小さくなっている傾向があるため、親知らずが正しくまっすぐ生えるための十分なスペースが足りないケースが非常に増えています。
スペースが足りないと、親知らずは以下のような変則的な生え方をします。
    • 斜めや横を向いて、手前の歯にぶつかるように生える(傾斜・水平埋伏)
    • 歯茎の中に完全に埋まったまま出てこない(完全埋伏)
    • 頭の一部だけが中途半端に歯茎から出ている(半埋伏)

このように正常ではない生え方をすることで、歯ブラシが届きにくくなって細菌が繁殖し、お口全体のさまざまなトラブルを引き起こす原因となってしまうのです。歯茎が腫れたり、急に痛みが出たりすることが多々あります。そして一旦その症状が治まっても繰り返すことが多いです。

2. 【即チェック】親知らずを「抜くべき」5つの判断基準

以下のような症状や生え方をしている場合は、お口全体の健康を守るために、早めの抜歯をおすすめする可能性が高くなります。

① 何度も腫れや痛みを繰り返している(智歯周囲炎)

親知らずの周りの歯茎が腫れて痛む病気を「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼びます。中途半端に生えた親知らずと歯茎の隙間に汚れ(プラーク)が溜まり、細菌が感染することで起こります。

疲労やストレスで免疫力が落ちたときに再発しやすく、放置すると顔全体が腫れたり、口が開かなくなったりすることもあるため、繰り返す場合は抜歯が推奨されます。

② 親知らずや手前の歯が「むし歯」になっている

一番奥にある親知らずは、どれだけ丁寧にブラッシングをしても歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。そのため、親知らず自体が大きなむし歯になってしまうことがよくあります。

さらに深刻なのは、親知らずが傾いて生えているせいで、健康で大切な手前の歯(7番目の奥歯)まで巻き添えにしてむし歯にしてしまうケースです。手前の歯の寿命を縮めないために、原因となる親知らずを抜歯する必要があります。

③ 歯並びや噛み合わせを悪化させている

横向きに生えている親知らずは、手前の歯を前方にグイグイと強い力で押し出すことがあります。これにより、せっかく綺麗だった前歯の歯並びがガタガタになってしまったり、全体の噛み合わせがズレてしまったりすることがあります。

特に、これから歯列矯正を考えている方や、過去に矯正治療を受けた方は、後戻りを防ぐために事前の抜歯を提案されることが一般的です。しかし、このケースは患者さんが抜歯を先延ばしにしてしまうケースが多いのも事実です。当院に受診している患者さんには繰り返しご提案はさせていただきますが、最終的には患者さんで決定してもらう事項ですのでこちらからは残しておくデメリットをしっかりとご説明させていただいています。

④ 歯茎を噛んで傷つけている

親知らずが上だけ、あるいは下だけしか生えておらず、噛み合う相手の歯がない場合、親知らずがどんどん伸びてきてしまうことがあります。伸びすぎた結果、物を噛むたびに対向側の歯茎を直接噛んで傷つけ、潰瘍や強い痛みを引き起こす原因になります。

⑤ レントゲンで「嚢胞(のうほう)」が見つかった

歯茎や顎の骨の中に埋まっている親知らずの周囲に、「嚢胞(のうほう)」と呼ばれる液体の入った袋状の病変ができることがあります。放置すると少しずつ大きくなり、周囲の健全な顎の骨を溶かしたり、神経を圧迫したりする恐れがあるため、親知らずと一緒に摘出する必要があります。

3. 親知らずを「抜かなくてもいい」ケースとは?

一方で、すべての親知らずを目の敵にして抜かなければならないわけではありません。以下のような条件を満たしている場合は、無理に抜かず、そのまま残して様子を見ることができます。
    • 上下で綺麗にまっすぐ生え、しっかり噛み合っている
    • 歯ブラシが問題なく届き、お掃除が清潔にできている
    • むし歯や歯茎の腫れなどのトラブルが一切起きていない
    • 完全に骨の中に埋まっており、今後も悪影響を及ぼす可能性が低い

トラブルのない親知らずを残す「最大のメリット」
綺麗に残った親知らずは、将来ほかのだめになってしまった奥歯があった場合、「歯の移植(自家歯牙移植)」のドナー歯として再利用できる可能性があります。また、手前の歯を失った際に、ブリッジや入れ歯の「土台(支台歯)」として活用できることもあるため、問題がなければ大切な天然歯の財産として維持しておきます。
こういった選択肢を残せる状況にある歯は当院では抜歯をお勧めしません。
しかしながら、よくあるのは医院によっては親知らずはどういった状況でも抜歯を勧めるところもあります。
その場合、上記に述べたような他の歯がダメになった時に移植できたはずなのに。。。と後悔することになります。
そもそも受診した歯科医院に移植という治療選択肢を持たない医院であれば、どんな親知らずも抜歯することをお勧めする可能性もあります。

4. 親知らずを抜歯する「最適な年齢」と時期

親知らずの抜歯は、必要であれば「20代前半までの若い時期」に行うのがベストと言われています。その理由は3つあります。
    1. 骨が柔らかく抜きやすい:年齢を重ねると顎の骨が硬くなり、歯と骨が癒着しやすくなるため、抜歯の難易度が上がります。若い時期のほうが、比較的スムーズに抜くことができます。
    2. 傷の治り・骨の再生が早い:若い時期のほうが新陳代謝が活発なため、抜いた後の穴(抜歯窩)が塞がるスピードが早く、痛みの引きも早いです。
    3. 根っこが未完成である:若い頃は親知らずの根っこがまだ完全に伸びきっていないため、顎の骨の奥を通る重要な神経(下歯槽神経)から距離があり、合併症のリスクを大幅に減らせます。

女性の場合は、将来の妊娠・出産の前に歯科検診を受け、親知らずの状態を確認しておくことを強くおすすめします。妊娠中はホルモンバランスの変化で歯茎が腫れやすくなりますが、麻酔や投薬に制限が出るため、事前の処置が安心です。

5. 気になる親知らず抜歯の「痛み」と「費用」

抜くときは痛い?
「抜歯」と聞くと強い痛みを想像されるかもしれませんが、治療中は局所麻酔がしっかり効いているため、痛みを感じることはほとんどありません。

ただし、麻酔が切れた後(術後数日〜1週間程度)は、じんわりとした痛みや腫れが出ることがあります。当院では、痛みを最小限に抑えるための適切な痛み止めや抗生物質を処方し、術後のアフターケアまで丁寧にサポートしています。
保険は適用される?費用相場は?
親知らずの抜歯は、基本的に保険適用(3割負担)で行うことができます。

費用は親知らずの生え方や難易度、お薬代などによって前後しますが、一般的な目安は以下の通りです。
    • まっすぐ生えている簡単なケース:約1,500円 〜 2,500円(1本あたり)
    • 横を向いている、骨を削る必要がある複雑なケース:約3,000円 〜 5,000円(1本あたり)

※上記の金額に、初診料・再診料、レントゲン検査代、お薬代などが別途加算されます。

6. まとめ:まずは都島の歯医者でレントゲン・CT検査を

親知らずがどのような状態にあるかは、お口の中を鏡で見ただけでは分かりません。
歯茎の中に隠れている根っこの形や、神経との位置関係を正確に把握するためには、歯科医院でのレントゲン撮影や、立体的に骨の構造を確認できる「歯科用CT検査」が不可欠です。
歯科用CT
「自分の親知らずは抜くべき?」「痛くないけれど相談だけしてみたい」という方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりのお悩みにじっくり耳を傾けるカウンセリングを大切にしています。歯科用CTをはじめとする先進設備を完備し、安全性を最優先にした精密な診断を行った上で、本当に抜くべきかどうかを分かりやすくご説明いたします。
当院は大阪メトロ谷町線「都島駅」4番出口から徒歩3分の通いやすい場所にございます。土曜日も夕方まで診療を行っておりますので、平日お忙しい方もぜひお気軽にご予約ください。

【津田歯科・矯正歯科 公式情報】

 


監修者

津田 祐 | Yu Tsuda


徳島大学歯学部卒業後、大阪大学歯学部口腔治療科にて研修修了。

その後、歯科医院にて保険診療から自費診療まで臨床経験を数多く積む。
2015年に「津田デンタルクリニック(現:津田歯科・矯正歯科」を開院。

地域に密着した“予防重視”の診療を軸に、幅広い世代の患者に寄り添う歯科医療を提供している。
また、本多正明先生に師事し、包括治療を得意としており歯科医師に対して講演やセミナーを開催している

【略歴】


2008年 徳島大学歯学部卒
2009年 大阪大学歯学部口腔治療科 研修修了
2011年 西宮市 ヒロデンタルクリニック 勤務
2015年9月 津田デンタルクリニック開院

【所属学会】


日本臨床歯科学会大阪支部 理事
• Team COKI (Comprehensive Occlusal Knowledge of Interest)(旧古希の会) 副会長
GPO 会長(2023年11月~)
ITI StudyCLub阪神Codirector
•大阪SJCDレギュラーコースインストラクター
日本臨床歯周病学会
日本歯周病学会
SAFE 理事
OJ正会員
• 咬合補綴治療計画セミナー 講師

【出版・執筆歴】

包括的補綴臨床 診断と治療 医歯薬出版


• 包括的補綴臨床 診断と治療/医歯薬出版
• 咬合に配慮した全顎的修復症例 5
 下顎両側遊離端欠損症例に矯正治療前にインプラント治療を先行し,咬合再構成を行った症例/歯界展望 Vol.145 No.5
• 矯正診断が導く包括的治療計画 審美と咬合の最適化を図った症例報告/デンタルダイヤモンド
• 歯科技工士がセットアップ模型を依頼された場合の対応―コミュニケーションと製作上の注意点―/QDT
• インプラントの補綴設計に必要となる“3つのコンセプト”“欠損パターン”──咬合支持指数を用いた欠損歯列の評価/日本歯科評論
• 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の三位一体で臨む歯周病治療~大阪SJCD 誌上セミナー~ 7 歯周病患者における矯正治療/歯界展望 最新号:Vol.148 No.1

【学会発表】


2022年9月15日 GPOミニレクチャー
2022年11月25日.26日 日本臨床歯科学会合同例会in広島
2023年2月21日 OMJPandD 座長
2023年3月27日 coki tokyo 発表
2023年4月5日 大阪医専講義「審美と矯正」
2023年4月20日 coki インサービス
2023年5月21日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 第1回「本質的な三位一体の歯科治療」
2023年9月17日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 講義
2023年11月19日 第2回近畿デンタルサミット講演
2023年11月22日 THREEE 講演
2023年12月2日 大阪SJCD例会 講演
2024年7月27日28日 オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ)2024年年次ミーティングにて講演
2025年4月29日 日本臨床歯周病学会2025年度第1回関西支部教育研修会にて講演
2026年5月31日 JIOS第16回学術大会 包括的矯正治療の最前線にて講演

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

津田歯科・矯正歯科

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