スタッフブログ

歯医者で聞きにくいことQ&A:あなたの不安や疑問に歯科医師が本音で答えます

おはようございます、津田歯科矯正歯科です。
皆さんは、歯科医院で「これって聞いてもいいのかな?」「忙しそうだし、質問は控えておこう…」と感じたことはありませんか?
治療中に疑問があっても、遠慮してしまったり、どこか恥ずかしかったりして、結局聞けずじまいという方は少なくありません。
私たち歯科医師やスタッフは、患者さんの疑問や不安を解消することが最も重要だと考えています。どんな些細なことでも、疑問を解消することで治療への理解が深まり、安心して治療を受けていただけるからです。
そこで今回は、患者さんが「歯医者で聞きにくいこと」をテーマに、よくある質問や、おそらく皆さんが心の中で思っているであろう疑問に、歯科医師の立場から本音で回答していきます。
費用、口臭、治療内容、セカンドオピニオンなど、様々な角度から徹底解説します。
あなたの歯科医院へのハードルが少しでも下がる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
 

 
Part 1:費用に関する聞きにくい質問
歯科治療は、内容によっては費用がかさむこともあります。お金の話はデリケートで聞きにくいですよね。
 
Q1. この治療、結局いくらかかるの? 最初に明確な金額を教えてほしい。
A. はい、もちろんです。遠慮なく聞いてください。
治療に入る前に、費用について明確に説明するのは、歯科医院側の義務だと考えています。特に保険診療と自費診療では金額が大きく異なります。
  • 保険診療:全国一律で定められた点数に基づいて計算されるため、どの医院でも大きな差はありません。治療計画が決まれば、おおよその費用は大体わかります。しかしながら虫歯が大きかった際に治療回数が多くなるケースがあります。この場合は人によって治療回数が変わるため費用はお応えできないことがあります。また入れ歯を作成した際、最終的な入れ歯の構造によって費用がかわります。そのためこちらも具体的な費用をお伝えすることはかなり難しくなります。
  • 自費診療(インプラント、セラミック、矯正など):医院ごとに価格設定が異なる自由診療です。治療計画の選択肢(例:複数のセラミック素材)に応じて、複数の見積もりを提示するのが一般的です。
聞き方のポイント:

「この治療の費用は保険でいくらですか?」「自費の場合、いくらくらいかかりますか?」と具体的に聞いてみましょう。当院では、患者様が納得されてから治療を開始しますので、遠慮なくご相談ください。
 
Q2. 治療費を安く抑える方法はありますか?
A. はい、保険診療を主体に進めることは可能です。
費用を抑えたいというご希望は、決して恥ずかしいことではありません。歯科医院側も、患者さんの経済状況を無視して治療を進めることはありません。
  • 保険診療の活用:見た目や機能的な良さよりも費用を安くすることを重視する場合、銀歯や保険適用の白い詰め物・被せ物を選ぶことで費用は抑えられます。
  • 治療計画の相談:いくつかの治療計画(例:保険内の部分入れ歯か、自費のインプラントか)を提示し、費用対効果やご希望を伺いながら相談していきます。
まずはご予算を伝えていただくか、「費用を抑えたい」という意思を伝えていただければ、それに沿った治療計画をご提案します。
 
Q3. 分割払いやデンタルローンは利用できますか?
A. 自費診療であれば利用できることが多いです。
保険診療では基本的に来院ごとの支払いとなりますが、高額になる自費診療(インプラント、矯正治療、高額なセラミックなど)の場合、デンタルローンや院内独自の分割払い制度を用意している医院もあります。
支払い方法についても、カウンセリング時にスタッフに確認してみてください。当院でもご相談に乗っております。
 

 
Part 2:口臭や見た目に関する聞きにくい質問
口の中の悩みの中でも、口臭や見た目に関する質問は特にデリケートですよね。「聞いて嫌がられないかな?」と心配になる方も多いです。
 
Q4. 私の口、正直臭いますか…?
A. 気にされているお気持ち、よく分かります。遠慮なくご相談ください。
口臭は、ご自身では気づきにくい上に、他人にも指摘しにくい悩みです。私たち歯科医院は「口の専門家」ですから、口臭に関するご相談は日常茶飯事です。嫌がるスタッフは一人もいません。
  • 口臭の原因:口臭の主な原因は、歯周病、虫歯、舌の汚れ(舌苔)、ドライマウスなど、口の中にあることが多いです。
  • 歯科医院での対応:口臭測定器がある医院もありますし、舌の状態や歯周ポケットの深さなどを確認することで、原因を特定できます。原因に応じた専門的なケアやアドバイスを行います。
「最近口臭が気になるのですが…」と、ぜひ勇気を持ってご相談ください。原因を特定し、改善策を見つけましょう。
当院では口臭測定器はありませんが、唾液検査等で口臭の原因が存在するかを調べることができます。
 
Q5. 歯磨き指導、正直面倒くさいし、ちゃんと磨けてるか自信がない。
A. 歯磨き指導は、皆さんに健康な歯を維持していただくための大切な時間です。自信がないならなおさら聞いてください!
歯磨き指導は、治療と同じくらい重要だと考えています。皆さんのセルフケアの質が、治療後の歯の寿命を左右するからです。
  • 「毎日磨いているのに虫歯になる」「自分に合った歯ブラシが分からない」といったご相談は多いです。
  • 患者さん一人ひとりの歯並びや癖に合わせた磨き方、フロスや歯間ブラシの使い方を丁寧にお伝えします。面倒くさがらず、正しい方法を身につけるつもりで受けていただけると嬉しいです。

 
Q6. タバコのヤニ、どうにかしてほしいけど、歯医者で怒られそう…。
A. 怒ることはありません。お悩み解決のためにご相談ください。
喫煙習慣の有無は、歯周病治療やインプラント治療の予後に関わる重要な情報です。隠さずに伝えていただきたい情報の一つです。
  • ヤニ除去:当院での専門的なクリーニング(PMTC)やエアフローという機械を使えば、歯にこびりついた頑固なヤニもきれいに落とせます。見た目が改善するだけでなく、ヤニで覆われていた部分の虫歯チェックもできるようになります。
  • 禁煙サポート:喫煙は歯周病を悪化させる最大の要因です。患者さんの健康を第一に考え、禁煙のアドバイスやサポートを行うこともあります。
怒るために聞いているわけではありません。患者さんの歯の健康を守るために必要な情報としてお伺いしています。
 

 
Part 3:治療内容や専門用語に関する聞きにくい質問
治療台に座っていると、専門用語が飛び交って「?」となることも多いですよね。聞き返して治療を止めるのも悪い気がしてしまいます。
 
Q7. 今から何をするんですか? 先生が言っている専門用語が分からない。
A. 分からない専門用語はその場で止めて聞いてください!
治療は、患者さんが内容を理解・納得した上で行われるべきです(インフォームドコンセント)。説明が不十分だったり、専門用語を使いすぎたりしているのは、私たち歯科医院側の配慮不足です。
  • 「今、何をしているんですか?」
  • 「〇〇って何ですか?」
遠慮なく聞いてください。専門用語を使わず、分かりやすい言葉で丁寧に説明し直します。治療への不安は、多くの場合「分からないこと」から生まれます。疑問を解消することで、安心して治療を受けられます。
 
Q8. 治療計画を複数提示されたけど、先生の本音はどれがおすすめですか?
A. 本音でお答えします。遠慮なく「先生ならどれにしますか?」と聞いてください。
私たちは公平な立場で複数の選択肢(メリット・デメリット、費用、治療期間など)を提示しますが、患者さんのライフスタイルや価値観に合った治療法は異なります。
  • 「先生の一番のおすすめはどれですか?」と聞かれれば、歯科医師としての経験に基づき、それぞれの選択肢の長期的な予後や、患者さんの口腔内の状態に合ったものを本音でお伝えします。
  • 最終的に決めるのは患者さんご自身ですが、判断材料の一つとして率直な意見を聞いてみてください。
 
Q9. この歯、本当に抜かないといけないですか? 他の選択肢はないですか?
A. 抜歯は歯科医師にとっても苦渋の決断です。もちろん他の選択肢も検討します。
歯を抜くという決断は、最終手段です。当院では、可能な限り歯を残すための努力をします。
  • 抜歯を提案する際は、その理由(虫歯が深すぎる、歯周病が重度、歯が割れているなど)を詳細に説明します。
  • 他の選択肢(根管治療、部分矯正で傾きを直すなど)がないかも検討し、その限界もお伝えします。
  • 納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを受けることも選択肢の一つです。
 

 
Part 4:ライフスタイルやその他の聞きにくい質問
プライベートなことに関わる質問は、少し聞きにくいですよね。
 
Q10. 妊娠中・授乳中でも治療できますか? 薬は飲めますか?
A. 妊娠・授乳中であることを必ず最初にお伝えください。治療は可能です。
妊娠中や授乳中は、お腹の赤ちゃんや母乳への影響を考慮して治療計画を立てる必要があります。
  • 安定期に入ってからの治療:応急処置や一般的な虫歯治療は、安定期(中期)に入ってから行うことが多いです。
  • 薬の処方:妊娠の週数や授乳中であることを考慮し、安全性の高い薬を選んで処方します。
  • レントゲン:鉛入りの防護エプロンを着用し、お腹や胸に直接X線が当たらないように細心の注意を払って撮影します。
遠慮なく伝えていただくことで、より安全に治療を進めることができます。
 
Q11. 子どもを治療中に預かってもらうことはできますか?
A. 医院によります。事前に確認しましょう。
お子様連れの患者さんは多いですが、すべての歯科医院に託児所やキッズスペースがあるわけではありません。
 
Q12. 歯医者が怖いです。痛くない治療をお願いできますか?
A. 歯医者嫌いの方こそ、ぜひお越しください。痛みの軽減に全力を尽くします。
歯医者が怖い、痛いのが嫌だというお気持ちは、私たち歯科医師が一番理解していることです。
  • 麻酔時の痛みを軽減するために、表面麻酔を塗布したり、極細の針を使ったり、様々な工夫をしています。
  • 治療中も「痛かったら手を挙げてください」とお声がけし、患者さんのペースに合わせて進めます。
怖いという気持ちを伝えていただくことで、私たちも最大限配慮して治療にあたることができます。
 

 
Part 5:セカンドオピニオンに関する聞きにくい質問
「他の歯医者さんの意見も聞いてみたい」と思うのは自然なことです。でも、それを今の歯医者さんに伝えるのは勇気がいりますよね。
 
Q13. 他の歯医者さんの意見(セカンドオピニオン)を聞きたいのですが…。
A. 全く問題ありません。むしろ推奨しています。
診断や治療方針に疑問や不安がある場合、他の歯科医院の意見を聞く(セカンドオピニオン)ことは、患者さんの権利です。
  • 私たち歯科医師も、患者さんが納得して治療を受けることを最優先しています。
  • 当院でも、セカンドオピニオンを求められたからといって気分を害することは一切ありません。むしろ、患者さんがご自身の歯の治療に真剣に向き合っている姿勢を尊重します。
  • 必要であれば、診断に必要な資料(レントゲン写真や検査結果)を提供することも可能です。(費用がかかります)
納得できないまま治療を進める方が、後々のトラブルの原因になります。遠慮なく相談してみてください。
 

 
8. まとめ:どんな些細なことでもお気軽にご相談ください
いかがでしたでしょうか? 皆さんが「聞きにくいな」と感じていた疑問や不安が、少しでも解消されたなら幸いです。
歯科医院は「怖い」「痛い」場所ではなく、皆さんの大切なお口の健康を守り、維持するためのパートナーです。どんな些細なことでも、疑問に思ったことは遠慮なく、その場で歯科医師やスタッフに尋ねてください。
私たちは患者さんとのコミュニケーションを大切にし、皆様が安心して通える歯科医院を目指しています。
お口のことで何かお悩みがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
 
医院外観

津田歯科・矯正歯科の医院情報

津田歯科・矯正歯科

住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階

アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分

電話:06-6922-6480

Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/

診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00

土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00

休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)

津田歯科・矯正歯科

TAGタグ