スタッフブログ
口腔内写真について
津田歯科・矯正歯科からのお知らせ:口腔内写真の重要性 – より深く、より分かりやすく、患者様のお口の健康をサポート
こんばんは、津田歯科・矯正歯科です🦷✨
今回は、当院で初診時、治療途中、治療終了時、そして定期検診時に定期的に撮影している「口腔内写真」について、より詳しくお話しさせていただきます。普段、何気なく撮影している写真ですが、実は患者様のお口の健康を維持・向上させるために、非常に重要な役割を果たしているのです。
なぜ口腔内写真を撮影するのか? その目的とは
口腔内写真を撮影する目的は大きく分けて2つあります。
歯科医師・歯科衛生士が患者様の口腔内の状態をより深く把握するため
患者様ご自身に口腔内の状況を理解していただき、治療への理解を深めていただくため
それぞれについて、詳しく解説していきましょう。
1. プロフェッショナルな視点:口腔内写真がもたらす詳細な情報
日々の診療において、歯科医師や歯科衛生士は患者様のお口の中を丁寧に診察していますが、限られた診療時間内で口腔内全体を隅々まで把握するには限界があります。特に、肉眼では確認しにくい細かな変化や、普段ご自身では見ることのできない奥歯の状態などを把握するためには、口腔内写真が非常に有効です。
当院では、主に「5枚法」と呼ばれる撮影方法を採用しています。これは、以下の5枚の写真を撮影する方法です。
正面観(咬合状態): 上下の歯を噛み合わせた状態で正面から撮影します。全体の歯並びや、噛み合わせのバランスを確認できます。
左側観(咬合状態): 上下の歯を噛み合わせた状態で左側から撮影します。左側の歯並びや、噛み合わせの状態、歯ぎしりの痕跡などを確認できます。
右側観(咬合状態): 上下の歯を噛み合わせた状態で右側から撮影します。右側の歯並びや、噛み合わせの状態、歯ぎしりの痕跡などを確認できます。
上顎咬合面観: お口を大きく開けていただき、上顎の歯の咬合面(噛み合わせる面)を撮影します。虫歯の有無や、詰め物・被せ物の状態、歯石の付着などを確認できます。
下顎咬合面観: お口を大きく開けていただき、下顎の歯の咬合面(噛み合わせる面)を撮影します。虫歯の有無や、詰め物・被せ物の状態、歯石の付着などを確認できます。
これらの写真を詳細に確認することで、診察中に直接見ているだけでは気づかなかった点に気づくことができます。例えば、
歯肉の色や腫れ具合: 歯周病の進行度合いや炎症の有無を判断する材料になります。
汚れの付着具合: 歯磨きが十分にできているか、磨き残しが多い部位はどこかなどを確認できます。
虫歯の部位と大きさ: 肉眼では見えにくい小さな虫歯や、歯と歯の間の虫歯などを発見できます。
噛み合わせの状態: 噛み合わせのバランスの崩れや、特定の歯に負担がかかっている状態などを確認できます。
過去の治療の記録: 以前の治療の状態や、詰め物・被せ物の劣化状況などを確認できます。
さらに、治療前後の口腔内写真を比較することで、治療によって口腔内の状態がどのように変化したかを客観的に評価することができます。例えば、歯周病治療を行った場合、歯肉の炎症が改善されたり、歯周ポケットが浅くなったりする様子を写真で確認できます。また、矯正治療を行った場合、歯並びがどのように変化したかを写真で確認することで、治療の成果を実感することができます。
掲載している写真を見ていただけるとお分かりいただけると思いますが、治療を開始すると、記録写真がないと最初の状態を正確に思い出すことは困難です。口腔内写真は、治療の道しるべとなる重要な記録なのです。
2. 患者様ご自身のために:口腔内写真がもたらす理解とモチベーション
口腔内写真を撮影するもう一つの重要な目的は、患者様ご自身に口腔内の状況を理解していただき、治療への理解を深めてもらうことです。
普段、自分のお口の中をじっくりと見る機会は少ないと思います。特に、奥歯や舌の裏側など、見ようとしても困難な部位もあります。口腔内写真を活用することで、普段見ることのできないご自身のお口の中を、まるで鏡を見ているかのように確認することができます。
写真を通して、
今、自分の歯は何本あるのか?
虫歯はどれくらいあるのか? どこにあるのか?
歯並びはどうか? 気になる点はどこか?
歯ぐきの状態はいいのか? 赤みや腫れはないか?
歯石はどれくらい付着しているか?
など、様々な情報を知ることができます。
歯科医師や歯科衛生士は、これらの情報を基に、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立案し、丁寧に説明を行います。口腔内写真を見ながら説明を聞くことで、ご自身の口腔内の状況をより深く理解することができ、治療の必要性や重要性を納得することができます。
また、治療の経過を口腔内写真で確認することで、治療の効果を実感し、治療へのモチベーションを高めることができます。「歯磨きを頑張ったら、歯ぐきの赤みが引いてきた」「矯正治療で、歯並びがきれいになってきた」など、目に見える変化は、治療を継続する大きな励みになります。
口腔内写真は、患者様と医療従事者が共通の認識を持ち、協力して治療を進めていくための、非常に有効なコミュニケーションツールなのです。
さらに詳しく:当院の口腔内写真撮影へのこだわり
当院では、患者様の口腔内の状態をより詳細に把握するために、通常の5枚法に加えて、さらに3枚の写真を撮影することがあります。
左右の歯ぎしり時のガイド写真: 歯ぎしりや食いしばりの癖がある方の場合、特定の歯に過剰な負担がかかり、歯が摩耗したり、歯周病が悪化したりすることがあります。歯ぎしり時のガイド写真を撮影することで、どの歯に負担がかかっているかを特定し、適切な対策を講じることができます。
上下の前歯の咬合状態を確認できるカップリングの写真: 前歯の噛み合わせは、見た目だけでなく、発音や咀嚼にも影響を与えます。カップリングの写真を撮影することで、前歯の噛み合わせの状態を詳細に確認し、必要に応じて矯正治療や補綴治療を行うことができます。
これらの写真は、主に矯正治療を検討されている方や、矯正治療中の経過観察のために撮影することが多いです。
正確な記録と円滑な治療のために
このように、当院では、最初に受診していただいた時の記録や、治療の経過などをしっかり記録にとり、治療が円滑に進んでいるかを確認したり、問題点を把握したりしています。
最後に
口腔内写真は、患者様のお口の健康をサポートするための、非常に重要なツールです。当院では、患者様一人ひとりの口腔内の状態を正確に把握し、最適な治療を提供するために、口腔内写真撮影を積極的に活用しています。それは治療の内容に拘らずすべての患者様に対して行っております。どの治療を行うにあたっても必要なツールだからです。
患者様へはご理解のほどご協力を宜しくお願い致します。
今回ご紹介させていただいた写真撮影について、ご不明な点やご不安な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。
当院スタッフより患者様がご安心いただけるよう説明をさせていただきます。
今後とも、津田歯科・矯正歯科をよろしくお願いいたします。
津田歯科・矯正歯科
住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37美代志ビル1階
電話番号:06-6922-6480
Web:https://tsuda-dc.jp/
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