【矯正前に虫歯治療は必要?】初期治療をせずに矯正を始めるリスクとは|都島区の津田歯科・矯正歯科
おはようございます。大阪市都島区善源寺町にある「津田歯科・矯正歯科」です🦷
(大阪メトロ谷町線 都島駅4番出口より徒歩3分)
近年、歯並びを整えたいという方が増え、矯正治療を始める方は年々多くなっています。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正、リンガル矯正(舌側矯正)など治療法も幅広く、矯正治療が身近になったことはとても良い流れだと感じています。
しかし最近、当院には 「矯正専門の歯科医院で矯正中だが、クリーニングを受けられない」 という理由で、歯のメインテナンス目的に来院される患者さんが非常に増えています。
矯正中のクリーニングはとても大切です。
装置の影響で磨き残しが増え、虫歯や歯周病のリスクが上がるため、矯正中こそ定期的なメインテナンスが必要になります。
しかし、その中で当院が特に危険だと感じているケースがあります。
それは、虫歯や根尖病変(歯の根の病気)がある歯を治療せずに、そのまま矯正装置(ワイヤー)をつけて矯正がスタートしているケースです。
今回は、矯正前に必要な「初期治療」とは何か、そして虫歯や根の病気を放置したまま矯正を始めることのリスクについて詳しくお伝えします。
矯正治療は「歯を動かす」治療です
矯正治療は、歯に力をかけて少しずつ動かし、歯並びや噛み合わせを整えていく治療です。
歯を動かすには、歯を支える骨や歯ぐき、歯の根っこの状態が健康であることが大前提になります。
つまり、矯正治療は「歯並びを整える治療」であると同時に、歯と歯周組織に負荷をかける治療でもあるということです。
そのため、矯正治療を成功させるためには、矯正を始める前に口腔内環境を整えることが非常に重要です。
矯正前に必要な「初期治療」とは?
矯正治療を開始する前には、一般的に「初期治療(前処置)」と呼ばれる治療が行われます。
初期治療とは簡単に言うと、
矯正治療を安全に進めるために、先に虫歯や歯周病などのリスクを取り除いておく治療
のことです。
具体的には、以下のような処置が含まれます。
- 虫歯治療
- 歯周病治療(歯石除去・歯周基本治療)
- 根管治療(歯の神経・根の治療)
- 不良補綴物(合っていない被せ物や詰め物)の修正
- 抜歯が必要な歯の判断
- クリーニングやブラッシング指導
- 必要に応じたレントゲン検査・歯科用CT
この初期治療を行うことで、矯正中に起こり得るトラブルを減らし、矯正治療をスムーズに進めることができます。
これらは矯正するまでに時間を取られるので患者さんからすると大丈夫なので早く矯正をスタートさせたいと思われるかもしれません。しかし、これを怠ると矯正終了後に歯を抜かないといけなくなることもあるかもしれません。
そうなるとせっかく綺麗に並んでも次に失った歯の治療をどう進めるかで悩まないといけません。
矯正をする前に、問題点がないかをしっかり確認しておくことはとても大切です。
虫歯がある状態で矯正を始めるとどうなるのか?
当院に来院された他院矯正中の患者さんの中には、装置が付いた状態で検査をすると、虫歯が見つかるケースがあります。
矯正中の虫歯は、通常よりも発見が遅れやすく、進行しやすい傾向があります。
●矯正装置が邪魔で虫歯が見つかりにくい
ブラケットやワイヤーが付いていると、歯の表面が見えづらくなります。
また、装置の周りは汚れが溜まりやすく、虫歯の進行が早くなることもあります。
●虫歯が進行すると矯正を中断しなければならない場合もある
虫歯が小さいうちなら、矯正装置を一部外すだけで治療できることもあります。
しかし虫歯が進行すると、
- 装置を外さないと治療できない
- 仮歯の期間が必要になる
- 矯正計画の修正が必要になる
など、矯正治療のスケジュールに大きく影響する場合があります。
せっかく矯正を始めたのに、虫歯が原因で治療が長引くのは非常にもったいないことです。
根尖病変(根の病気)を放置したまま矯正するリスク
さらに当院が特に注意しているのが、**根尖病変(こんせんびょうへん)**がある歯です。
根尖病変とは、歯の根の先に膿が溜まったり、炎症が起きたりしている状態を指します。
多くの場合、神経が死んでしまった歯や、根管治療が不十分な歯で起こります。
根尖病変は自覚症状がないことも多く、痛みがないからといって安心できるものではありません。
●根尖病変がある歯を動かすと炎症が悪化する可能性
矯正治療では歯に力を加えるため、歯の根の先にある炎症が刺激されることがあります。
その結果、
- 痛みや腫れが突然出る
- 根の病気が悪化する
- 根管治療のやり直しが必要になる
- 最悪の場合、抜歯になる
といったリスクにつながります。
●根尖病変があると歯の寿命を縮める可能性がある
矯正治療は数年かかることが多い治療です。
その期間中に根尖病変が悪化すると、矯正治療どころではなくなってしまう場合もあります。
「歯並びをきれいにするための矯正」が、結果として歯を失う原因になってしまっては本末転倒です。
なぜ虫歯や根尖病変があるまま矯正が始まってしまうのか?
もちろん矯正歯科医院でも、検査や診断を行い、問題があれば治療を勧める医院も多くあります。
しかし、矯正専門で一般歯科を行っていない医院の場合、以下のような事情が起こることがあります。
●虫歯治療や根管治療をその医院で行えない
矯正専門医院では、矯正治療以外の処置を行わないことが多く、虫歯治療や根管治療は別の歯科医院で行う必要があります。
そのため患者さんが「忙しくて行けていない」「痛くないから後回しにしている」うちに、矯正治療がスタートしてしまうケースがあります。
●矯正が優先され、治療のタイミングを逃す
矯正は早く始めたいと考える方が多く、患者さん自身も「とりあえず矯正を先に始めたい」と希望されることがあります。
しかし、虫歯や根尖病変を抱えたまま矯正を始めることは、長期的に見るとリスクが大きい選択です。
本来、矯正は「健康な歯と歯ぐき」があってこそ成功します
矯正治療は、歯を動かして歯並びを整える治療ですが、土台となる歯と歯ぐきが健康でなければ成功しません。
特に矯正中は、
- 装置があることで歯磨きが難しい
- 虫歯になりやすい
- 歯肉炎が起こりやすい
- 歯周病が進行しやすい
というリスクが上がります。
そのため矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、虫歯・歯周病管理を含めた「包括的な口腔管理」が重要です。

この写真の上段は汚れに色がつく染め出し液を矯正中の患者さんにさせていただいた写真です。青く染まっている部分は長期で磨けていない部分です。こういった汚れを歯科医院で落とすことは非常に大切です。
当院では他院で矯正中の方の検査・クリーニングも行っています
津田歯科・矯正歯科では、他院で矯正治療中の患者さんでも、クリーニングや検診をお受けいただけます。

実際に、当院でメインテナンスを行う中で虫歯や根尖病変が見つかった場合には、必要に応じて治療のご提案も可能です。
もちろん、矯正治療自体は他院で継続していただきながら、当院では
- 歯周病管理
- 虫歯の早期発見
- クリーニング(PMTC・スケーリング)
- ブラッシング指導
- 必要な治療の実施
を行い、矯正治療を成功させるためのサポートを行っています。
矯正中でも「痛みがない虫歯」は進行します
矯正中の患者さんでよくあるのが、
「痛くないから大丈夫」
「矯正の先生が何も言わなかったから問題ないと思った」
というケースです。
しかし虫歯や根尖病変は、痛みが出る頃には進行していることが多く、治療が大がかりになる可能性があります。
特に矯正中は、装置があることで虫歯の発見が遅れやすいので、定期的なチェックが欠かせません。
まとめ|矯正を成功させるには「初期治療」と「定期管理」が重要です
矯正治療は歯並びをきれいにするための素晴らしい治療ですが、虫歯や根尖病変などのリスクを抱えたまま矯正を始めると、治療途中でトラブルが起こる可能性が高まります。
本来、矯正治療を始める前には「初期治療」を行い、虫歯・歯周病・根の病気などをしっかり治療してから矯正に入ることが理想です。
矯正治療を最後まで順調に進め、装置を外したときに「歯並びも歯も健康」という状態を目指すためには、矯正中の定期検診とクリーニングが欠かせません。
都島区で矯正中のクリーニング・虫歯チェックをご希望の方へ
大阪市都島区の津田歯科・矯正歯科では、
他院で矯正治療中の方でも、クリーニング・検診・虫歯治療・歯周病管理を行っています。
「矯正中のクリーニングができる歯科を探している」
「矯正中だが虫歯が心配」
「根の治療が必要と言われたことがある」
「矯正前にしっかり口の中を整えたい」
そのようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
矯正治療を成功させるために、私たちが全力でサポートいたします🦷✨

監修者

津田 祐 | Yu Tsuda
徳島大学歯学部卒業後、大阪大学歯学部口腔治療科にて研修修了。
その後、歯科医院にて保険診療から自費診療まで臨床経験を数多く積む。
2015年に「津田デンタルクリニック(現:津田歯科・矯正歯科」を開院。
地域に密着した“予防重視”の診療を軸に、幅広い世代の患者に寄り添う歯科医療を提供している。
また、本多正明先生に師事し、包括治療を得意としており歯科医師に対して講演やセミナーを開催している
【略歴】
2008年 徳島大学歯学部卒
2009年 大阪大学歯学部口腔治療科 研修修了
2011年 西宮市 ヒロデンタルクリニック 勤務
2015年9月 津田デンタルクリニック開院
【所属学会】
• 日本臨床歯科学会大阪支部 理事
• Team COKI (Comprehensive Occlusal Knowledge of Interest)(旧古希の会) 副会長
• GPO 会長(2023年11月~)
• ITI StudyCLub阪神Codirector
•大阪SJCDレギュラーコースインストラクター
• 日本臨床歯周病学会
• 日本歯周病学会
• SAFE 理事
•OJ正会員
• 咬合補綴治療計画セミナー 講師
【出版・執筆歴】
• 包括的補綴臨床 診断と治療/医歯薬出版
• 咬合に配慮した全顎的修復症例 5
下顎両側遊離端欠損症例に矯正治療前にインプラント治療を先行し,咬合再構成を行った症例/歯界展望 Vol.145 No.5
• 矯正診断が導く包括的治療計画 審美と咬合の最適化を図った症例報告/デンタルダイヤモンド
• 歯科技工士がセットアップ模型を依頼された場合の対応―コミュニケーションと製作上の注意点―/QDT
• インプラントの補綴設計に必要となる“3つのコンセプト”“欠損パターン”──咬合支持指数を用いた欠損歯列の評価/日本歯科評論
• 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の三位一体で臨む歯周病治療~大阪SJCD 誌上セミナー~ 7 歯周病患者における矯正治療/歯界展望 最新号:Vol.148 No.1
【学会発表】
2022年9月15日 GPOミニレクチャー
2022年11月25日.26日 日本臨床歯科学会合同例会in広島
2023年2月21日 OMJPandD 座長
2023年3月27日 coki tokyo 発表
2023年4月5日 大阪医専講義「審美と矯正」
2023年4月20日 coki インサービス
2023年5月21日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 第1回「本質的な三位一体の歯科治療」
2023年9月17日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 講義
2023年11月19日 第2回近畿デンタルサミット講演
2023年11月22日 THREEE 講演
2023年12月2日 大阪SJCD例会 講演
2024年7月27日28日 オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ)2024年年次ミーティングにて講演
2025年4月29日 日本臨床歯周病学会2025年度第1回関西支部教育研修会にて講演
2026年5月31日 JIOS第16回学術大会 包括的矯正治療の最前線にて講演
津田歯科・矯正歯科の医院情報
津田歯科・矯正歯科
住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階
アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分
電話:06-6922-6480
Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/
診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00
土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00
休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)
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