【津田歯科・矯正歯科ブログ】「部分矯正専門」を謳う歯科医院に要注意?:失敗しないための医院選びと正確な診断の重要性【大阪市都島区】
「噛み合わせが悪くなってしまった」
「治療後にすぐ元に戻ってしまった」
1. 部分矯正のメリットと限界
メリット:手軽さの魅力
- 治療期間が短い:全体の矯正(全顎矯正)が1.5年〜3年かかるのに対し、部分矯正は数ヶ月〜1年程度で完了することが多いです。
- 費用が安い:全顎矯正が数十万円〜百万円以上かかるのに対し、部分矯正は比較的安価に抑えられます。
- 負担が少ない:装置をつける本数が少ないため、違和感や歯磨きのしづらさなどの負担が軽減されます。
限界:すべてが治るわけではない
- 治せる範囲が限られる:文字通り「一部の歯」しか動かせません。骨格的な問題や、奥歯からの大きな移動が必要なケースには適用できません。
- 噛み合わせの悪化リスク:前歯だけを無理に動かすことで、全体の噛み合わせのバランスが崩れてしまうリスクがあります。
- 後戻りのリスク:全体のバランスが考慮されていない治療は、治療後に元の位置に戻りやすいというデメリットがあります。
2. なぜ「部分矯正専門」に要注意なのか?
① 「全顎矯正」の知識がなければ「部分」の判断はできない
- 全体像が見えないリスク:部分矯正専門の歯科医院では、全顎矯正の知識や経験が不足している場合があります。そのため、本当は全体を動かさないと解決できない骨格的な問題があったとしても部分矯正で解決しようとしてしまうリスクがあります。そしてそれがのちに大きなトラブルとなっていくことが多いです。
- 適応症例の見極めが甘い:部分矯正「しか」提供できないため、本来であれば部分矯正の適応外である症例に対しても、「できます」と言ってしまう可能性があります。
② 治療のゴールが曖昧になりがち
③ 矯正の知識が豊富な歯科医師ではない場合も多い
3. 正確な診断のために不可欠なこと
① 総合的な検査と診断

- デジタルレントゲン・歯科用CT:歯や骨の状態を立体的に把握します。
- 口腔内写真・顔貌写真:現在の歯並びだけでなく、お顔全体のバランスも確認します。
- 歯型(口腔内スキャナー):精密な歯のデータを取得します。
② 全顎矯正の選択肢も提示できる体制
- 「見た目だけ治したい」というご要望は大切です。しかし、患者さんの将来の健康を守るためには、時には「部分矯正では治せません」とお断りすることも、私たちの重要な責務だと考えています。
- その場で患者さんが求めていることをやりましょうと言って治療費を払っていただくことほど簡単なことはありません。なぜ私たちがそれをしないのか。診断を行い部分矯正はお勧めできない状況にあるにも拘らずそのまま部分矯正を決行すると機能としては今の状態よりも悪化することが予測されるからです。そしてその悪化により、数年~数十年かけて最悪の場合は健康だったはずの歯を失うことに繋がりかねないからです。そういったリスクをよく理解いただきたいと思います。
③ 信頼できる医院選びのポイント
- 相談・カウンセリングを丁寧に行うか:患者さんの要望だけでなく、しっかりとした検査を行い、その診断結果に基づいた治療計画を丁寧に説明してくれるか。
- 複数の治療法を提案するか:部分矯正だけでなく、全顎矯正の可能性や、その他の治療法(補綴治療など)も含めて総合的に提案してくれるか。
- リスクやデメリットも包み隠さず話すか:良い面ばかりを強調せず、起こりうるリスクも正直に説明してくれるか。
- 日本矯正歯科学会などの認定医・専門医が在籍しているか:専門的な知識と経験の証明になります。(当院は外部で矯正セミナーの講師をしているものが在籍しております)
4. まとめ:手軽さだけでなく「正確さ」を重視して

監修者

津田 祐 | Yu Tsuda
徳島大学歯学部卒業後、大阪大学歯学部口腔治療科にて研修修了。
その後、歯科医院にて保険診療から自費診療まで臨床経験を数多く積む。
2015年に「津田デンタルクリニック(現:津田歯科・矯正歯科」を開院。
地域に密着した“予防重視”の診療を軸に、幅広い世代の患者に寄り添う歯科医療を提供している。
また、本多正明先生に師事し、包括治療を得意としており歯科医師に対して講演やセミナーを開催している
【略歴】
2008年 徳島大学歯学部卒
2009年 大阪大学歯学部口腔治療科 研修修了
2011年 西宮市 ヒロデンタルクリニック 勤務
2015年9月 津田デンタルクリニック開院
【所属学会】
• 日本臨床歯科学会大阪支部 理事
• Team COKI (Comprehensive Occlusal Knowledge of Interest)(旧古希の会) 副会長
• GPO 会長(2023年11月~)
• ITI StudyCLub阪神Codirector
•大阪SJCDレギュラーコースインストラクター
• 日本臨床歯周病学会
• 日本歯周病学会
• SAFE 理事
•OJ正会員
• 咬合補綴治療計画セミナー 講師
【出版・執筆歴】
• 包括的補綴臨床 診断と治療/医歯薬出版
• 咬合に配慮した全顎的修復症例 5
下顎両側遊離端欠損症例に矯正治療前にインプラント治療を先行し,咬合再構成を行った症例/歯界展望 Vol.145 No.5
• 矯正診断が導く包括的治療計画 審美と咬合の最適化を図った症例報告/デンタルダイヤモンド
• 歯科技工士がセットアップ模型を依頼された場合の対応―コミュニケーションと製作上の注意点―/QDT
• インプラントの補綴設計に必要となる“3つのコンセプト”“欠損パターン”──咬合支持指数を用いた欠損歯列の評価/日本歯科評論
• 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の三位一体で臨む歯周病治療~大阪SJCD 誌上セミナー~ 7 歯周病患者における矯正治療/歯界展望 最新号:Vol.148 No.1
【学会発表】
2022年9月15日 GPOミニレクチャー
2022年11月25日.26日 日本臨床歯科学会合同例会in広島
2023年2月21日 OMJPandD 座長
2023年3月27日 coki tokyo 発表
2023年4月5日 大阪医専講義「審美と矯正」
2023年4月20日 coki インサービス
2023年5月21日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 第1回「本質的な三位一体の歯科治療」
2023年9月17日 大阪SJCD衛生士部オンラインスクール 講義
2023年11月19日 第2回近畿デンタルサミット講演
2023年11月22日 THREEE 講演
2023年12月2日 大阪SJCD例会 講演
2024年7月27日28日 オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ)2024年年次ミーティングにて講演
2025年4月29日 日本臨床歯周病学会2025年度第1回関西支部教育研修会にて講演
2026年5月31日 JIOS第16回学術大会 包括的矯正治療の最前線にて講演
津田歯科・矯正歯科の医院情報
津田歯科・矯正歯科
住所:大阪府大阪市都島区善源寺町1-5-37 美代志ビル1階
アクセス:大阪メトロ谷町線「都島駅」より徒歩3分
電話:06-6922-6480
Web予約:https://tsuda-dc.jp/当院のInstagramはこちら:https://www.instagram.com/tsudadentalclinic5824/
診療時間:平日 9:30~13:00 / 14:00~18:00
土曜 9:30~13:00 / 14:00~17:00
休診日:木曜・日曜・祝日(GW・お盆・年末年始あり)
CATEGORYカテゴリー
RECENT POSTS最近の投稿
TAGタグ
ARCHIVE月別アーカイブ
2026年 (44)
2025年 (224)
2024年 (205)
2023年 (49)
2022年 (11)
2021年 (1)
2020年 (9)
2018年 (24)
2017年 (64)
2016年 (49)
2015年 (12)












